第93章 深淵(しんえん)
ケイト「そっか…
これからはずっと離れられないってことか…」
フィン「嫌…?
ケイト「全然!!全く!!これっぽっちも!!
寧ろご褒美過ぎてどうしたらよいのやら…
こちらへの旨味が大き過ぎてさあ…(困り顔、腕組み)
なんかやって欲しいことや
したいことがあったらいつでも言ってね?」
フィン「……くす
ほんと…変わりませんね
ケイト「当たり前だろ
お前が好きなんだもの」
フィン「…嫌なことが起こるかもしれませんよ?」不安気な表情で俯く
ケイト「ふっ
どんなに嫌なことがあっても苦しくっても、それごと好きになるから大丈夫!^^
フィン「!」瞠目
じわっ
ケイト「幸せだしね^^//へへへ」
ちゅっ
唇を奪った
フィン「……私もです」微笑、涙目
ケイト「……くす
ありがとう…(微笑、涙)
大好き…」
ぎゅうっ
抱き締め合いながら、再び涙を流し…唇を奪い合った……
ケイト「地球にはもう帰れない
帰れば…秒と持たずに死ぬ
……緋真と同じように……」
フィン「………そうか…
苦しい思いをさせてしまって
ケイト「それでも一緒に居たいから
大好きだから…
だから…悔いは無いよ?
^^(にっこり)
もう少し返したかったけどね…^^;」苦笑
フィン「私もだ…」ぎゅうっ!!
瞑目し、涙を零しながら、強く抱き締める
ケイト「…ありがとう」微笑
強く抱き締め合い唇を奪い合い
ケイト「ごめんね…
大好きな人と、時間を過ごしたいだろう?
家族水入らずとか
そういうの…出来なくさせてしまって
申し訳無い
私が不甲斐無いばっかりに…ごめんな」
フィンが頭を振る
ケイト「でも…縛り付けることになってしまって…」
フィン「いいんだ
僕が、君と居たいんだ
君が助けてくれたように、守ってくれたように
そうしてこうなったんだから…
助けたいし、守りたい
その為なら……構わない
こちらにとってもご褒美だ(微笑)
^^」にこっ
ケイト「……」目を見開いたまま凝視、固まっている
フィン「言っただろう…?
必ず助けますから、って」微笑
ケイト「……(ぷるぷる)←安心感と嬉しさと共に震え
(ぶわっ)←涙を目に溜め
っ……
ぅ
フィン「泣かないで
ケイト「泣いてない!
泣いてないよお
わあああああああああああああ」
縋り付いたままその場に泣き崩れた
