第93章 深淵(しんえん)
つまり……
『無意識の内に助けたと?』
エル「恐らく」大きく深く頷く
自分がいなくなっても大丈夫であるように……
それだけ願っていたという
ちょうどその頃…
今から約3か月前…5月下旬にて発売されたものが話題に挙がっていた
その名は、自動販売機――
ケイト「魔力を吸って機動する優れものだ!
迷宮では魔力を集めて魔石を精製、それを元にモンスターを生み出す!!
つまり!これを壁に設置すればいつでも温かい飲み物や食べ物!冷たい飲み物や食べ物がタダで!無尽蔵で!手に入る!!
更に言うと魔石やモンスターの元となる迷宮の魔力を吸うから、設置した位置から100m一帯はモンスターは絶対に生まれない!!
はっはっはっはっはっ!!^^
簡易な安全シェルター!
魔力を元に食べ物や飲み物を自動作成!!
温度調整いつでも可能!!
更に言うと体力魔力精神力回復薬の機能付きい!!
持ってけ泥棒!!!><」
『悪用が…』愕然
幹部『酷い…』遠い目
フィン「頭痛が痛い…」眉間を指でつまみ、内心では頭を抱え込む
リヴェリア「フィン…私も飲むのだが飲むか?」頭痛薬を差し出す
フィン「ありがとう、頂くよ」瞑目苦笑
終いには…
ガレス「機械に変形して一緒に戦うとかはどうじゃ!!?」キラーン!!
〜ケイトの脳内〜
ガシャン!ガシャン!ガシャン!!←変形音
「ウィーアー!セットアップ!!(プシュー!!)←ガッツポーズ構え、白い蒸気が出る
カモン!!自動販売機ソルジャあああああああああああ!!!♪」
がっしゃああああん!!←ヒーローポーズ
「魔力砲発進!!」
ごおあああああああああ←光が収束してゆき
どっごおおおおおおおん!!!!!!←迷宮の壁を貫きマグマの弾道を残す
「我の行く先に――道は要らぬ!!切り拓くのみ!!」
ケイト「いいなそれえ!!
それ採用おおおおおおおお!!」ぱあああああ
リヴェリア「なんてことを…」遠い目
フィン「頭痛の種が;」頭を押さえる
ケイト「よし!名付けてこう呼ぼう!!
頭痛の種畑(ずつうのたねばたけ)!!
『アホかぁ!!!!!・・』
があんっ!!!!!
四方八方から頭を叩かれ、シバかれ倒した
ケイト「ふへえええええ」くらくらくらくら
目を回すそれに…
アイズ「でも……いいかも(カッコいい!!//」キラキラ
『え?』凝視&硬直
