第93章 深淵(しんえん)
人のものは愚か、人にも触れない
触れると激痛走るから
著しく制限がかかる
位が低ければ低いほどより一層求められるから
削りが増す分、痛みを生じる
ケイト「体が熱い…」
デマオン曰く、回復し過ぎてのことらしい
ケイト「熱い……」
なでなで
よしよし
慣れる他無い
とのこと
ケイト「ほへえええええええ」熱暴走中←目がぐるぐるしている
そんなこんなでの矢先の出来事に…
なんとかして力になれないかを論じていると
エルが飛び込んできた
ばあんっ!!!
エル「大変です!!!」
『?』
エル「古代種が蘇りました!!!」
リヴェリア「どうしてこう次から次へと厄介事が;」
エル「それが……
少し様相が違いまして……;」
『は?』
こーんっ!!←鹿威しの音
テロップ『閑話休題――』
こぽこぽ←急須から茶が注がれる(リューが注いだ)
エル「あ、どうも
ごくごく
古代種は代々気性が荒く、他種を見るや否や攻撃し、全てを奪い取る習性がありました」
『げ…』
ガレス「徹底抗戦か」
エル「話には続きがあるんです!!←手で制して止める
それが……今回蘇った種の全てが大人しいんです
そして調べてみた結果…癌の闇が影響を齎していたのだと判明しました
それを…今回の闇が浄化した影響により古代種の全てが蘇り、和を紡ぐこととなりました」
アスフィ「つまりもうどこかの国に属していると?」
エル「はい!その通りです」
『……具体的に言うと?』
エル「天界人
地底人
天界人は翼人と言われ、天を駆け雲の上に国家を作っていました
地底人は岩人と言われ、鱗が身に浮かんでおり地下奥深くに国家を…
海底人は攻められることも無かったので難を逃れました
始祖神の涙という神域があったので」
ケイト「?
テランって地下空間じゃ←5284ページ参照
エル「異空間のです
それらを全て貫通し、遺物を刺激したのです
あ、勿論テランには悪影響も無く光の力が強まり結界も強化されてました
ムー大陸では無い地域で、大陸の海側から北西へ5000マイル(約8047km)、北西の外れに当たります
天界人が住んでいた天空島があったのがちょうど軌道上の雲で、その中にある遺物を……
冬眠に近い状態へとするものでして…
このままでは自我を癌に浸食される為取った措置かと」