第93章 深淵(しんえん)
報告している折、ケイトは心配そうに尋ねた
ケイト「命と自我と記憶は大丈夫?」
宿灘「あなたに比べれば軽微な方よ
言って2、3年程度」
ケイト「…減らしてごめん、は…違うよな)……
無理しないでね?」
宿灘「あなたもね?」くす
ケイト「何億歳なんだろう?」
宿灘「ふふっ、何歳だと思う?^^」
ケイト「う~ん…
これだけ綺麗なんだから五百億歳?五十億歳?」
宿灘「ふふっ
千億歳よ
ケイト「ええええええええ!!?
どうやって綺麗を維持してますか!!?
ずっとキラキラだし
闇の奔流に暴走したりしてないし穏やかだし!波が!」
宿灘「えっと…
(ちらっ)←初代のいる方向を見やる
初代は?」←雑談しててもいいのかという意
初代「私も聞きたいです!!!」ずいっ!!!
ケイト&初代『是非とも!!!』土下座
『あんたらそっくり過ぎやて;』
ケイト「だって一緒だもん!!!!
所で誰なんだろうね?
身近な人なんでしょう?」
宿灘「ふふっ
誰だと思う?^^」
ケイト「う~ん…
YAIBAの大和撫子だろ?
宿灘「違う」
ケイト「え?あれ?違ったのか?」
宿灘「もっと近くにおるよ」
ケイト「………←顎に手を当てて考え込む
お母さん…?」宿灘を凝視
宿灘「……(微笑)
ふふふ^^」
右手を軽く握った状態で
人差し指と中指の、第一関節から第二関節の部位で
手の甲側(外側)で、ケイトの左頬を優しく撫でる
ケイト「…………
おかあさん?
おかあさああああああああん!!!←飛び付き抱き締める
やったやったやったやったやったやったやったやった!!!!^^←顔を胸に押し付ける
原初の神々界でも一緒だよね?もう離れないで済むんだよね?」ばっ!←宿灘の顔を覗き込む
宿灘「うん…うん^^」涙目で頷く←化身化故に母(次期宿灘)としての記憶もある
ケイト「ずっと…ずっと、どこ行ってたんだよ
会いたかったのに馬鹿ああああああああ
わああああああああんっ!!!
ごめんね…
殴られたからって殴っちゃったし
恐い想いだってさせちゃったし
考えないで甘えてばっかり…
我が儘ばっかり言ってた
ごめんね
ごめんんんん
ごめんお母さん
助けられなくてごめん
守れなくてごめん
おかあさああああああああああああああああああああああああああああああああああ」