第92章 新たな神武(しんぶ)
だから一時的に15倍になるから心配してるんだけれど…;
という言葉をすんでの所で呑み込んだ
耐えられると言っているのだから…信じるしかない
いや…魂の力は、その持ち主である魂の願いを叶える為に、効果を発揮する
僕等の心は、魂は…魂の心は……決して、それ(ケイトを傷付けること)を望んで等はいないのだから、と
その言葉に、皆は一様に頷き、一同は揃って手を揃えて力を合わせて化身化の力を送った
ケイトへ送る際…ケイトの助けとなれと、創世神の神域の助けとなれと、願いを込めて―――
そして――――ケイトが、その全てを〖深緑の業火〗へと直接飛び込んで中枢へ入り込んで己が身諸共そのままに叩き込んだ
自らの化身化が解ける程、凄まじいそれは…
全てを凌駕し、「癌一同」が消滅させた起点となった地点を、異空間を…
全てを光へと染め上げた
『創世神の神域』でも…なお、未だに果たせなかった功績、業績を…果たした
「癌一同」が存在した記憶、記録、証全てが消え去った今…それでもなお残され続けていた「負(癌化)の根源」が、最期の癌化が……ようやっと消え去った…原初の大罪が、癌化が……終わりを告げた―――
と同時に
ケイト『ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああ;』
『大丈夫か!!!!!!?』だっ!!!!
ケイト『助けてえええええええええええええええ;』左手伸ばす
一時的に化身化を解かれた
というのに……
何故か、途方も無い力を送られながら手を伸ばして助けを求めてこられた;
まるで…アルティメット悟飯のように、黒髪と焦げ茶目のまま化身化という形態を維持していた
創世神の神域〖深緑の業火〗から直々に、神卵と共に術式だけでなく別の何かを渡され押し付けられていた――〖僕等〗にまで向かって―――ありがとうと
アイズ『ほっ…よかった、無事で』微笑
フィン『僕等も回復させられたようだね』
リュー『何にせよ…これで平穏が戻りましたね』遠い目&溜息
アスフィ『長き戦いでした』
エル『ようやっと終止符が打たれた伝説の歪(ひずみ)
闇の根源…
それはついに、殺された創世神の親も一緒になって楔を打ち、長き時を経て終止符を打ったのだった(メモメモ)
ほおっ(安堵と恍惚の吐息』パタン←ノートを閉じる