第92章 新たな神武(しんぶ)
フィン「ケイトの発する炎は青色のはずだが…」←赤色
アスフィ「私の浄火(じょうか)、炎穣(えんじょう)とも異なりますね」←山吹色
リヴェリア「私の緑色の焔とも異なるが…
もしや…魂の色を反映したものか?
他への強化系統に全振りした結果、色がそう染め上げられてしまったと考えれば辻褄は合う」
「頷き微笑)仰る通りです。
申し遅れました。ナコモと申します。
守り人兼番人をしております」恭しくお辞儀
ケイト『腕組)御託はいい
果たしたいこととは何だ?』淡々&真剣
ずあっ!!
目が発光しながらも、精悍な顔立ちで言い切った
用向きを言え
とばかりに黙視して
ケイト『私にしか出来ないことだから呼んだのだろう』
ナコモ「はい。その通りにございます」お辞儀
ケイト『…そうか
なら…
用向きを端的に言って欲しい』
ティオナ「ええ?観光しないの?」
ケイト『…生憎、そんな余裕は深緑の業火には無い
用向きを片付けた方が早い
そう時間は残されてはいないんだろう?
初代のそれを起点に創られたもののはずだ
代替わりをしなければ持たないのはどちらも同じだ
創世神の膜(全ての魂の膜)も、原初の始祖神を除く世界を含む全ても…それら全ての実在化を司る『神域』全ても』真剣
その言葉を前に…
膝をその場に付き、頭を深々と下げた
ナコモ「はっ。
承知致しました。創世神の仰せのままに…」深々お辞儀
ケイト『創世神の隠者(4117,5466ページ参照)…か
懐かしい言葉を思い出したな、ふうっ(瞑目し嘆息を零す)
今となっちゃ関係ねえけれど…(目を静かに重々しく開ける)
……
ひとりぼっち…か)
……』
ナコモ「まず、それぞれの化身化の力を込めて頂きたいのです」
リヴェリア「何故だ?
それほどに寿命が無いのであれば耐久力も低くなっているはず
もし火種のみ送ったとしても持たないはずだ
最悪、崩壊する可能性もあり得る」
ケイト『…‥
ナコモを信じよう
神域との付き合いはそちらの方が長い
何かしら考えあっての物言いだろう
それで何か起これば、一緒に尻拭いをすればいい
今は時間が惜しい…四の五の言っていられる場合ではない』
リヴェリア「信じていない訳では無い
そうか…(そう考えるか)←右手で顎に手を当てて考え込む
わかった、やろう」頷