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Unlimited【ダンまち】

第92章 新たな神武(しんぶ)





各々が『守り(創世神の親の分体)』を抱く、『新仁類(しんじんるい)』

それは――
各々の『化身化』は不可能ではあっても、それと似た状態の具現化を意味していた


それを発露、発揮させているのが…『守り』である

その影響を及ぼせるのは……
「癌一同」では不可能であり、「それ」が世界にたったの一人でも存在している限り出来ない事象であったことから

「人」という字が無くなることで決別を図ろう、という意によって起こったことである



それは―――『覚醒(かくせい)』



『化身化』というものが『願いそのものへ変じる事象(恒久的に周囲一帯全てを現象へ変異させる、体力∞)』であることに対して
『覚醒』というものが『現象が周囲一帯にも影響を及ぼす(一時的に周囲一帯(一部)を現象とさせる、体力有限)』であることとなる

ギアライドでのニトロでも用いられていたような事象だ←5572,5580ページ参照
それが…ギアに宿っているものもまた同じく、『守り』と似たようなものらしい

正確に言うと、『守り』がギアに宿ることで想いを同じくして信頼を築き上げてきた結果として、共鳴を経て覚醒へと至るのだと言う――


まさかベイブレードでも似たような事象が起こるとは…
なるほど、つまりそちらでもまた同じ原理で似たことを具象化していたという訳か

そう納得する最中、何度も『守り(創世神の親の分体)』は頷いてみせていた



『守り(創世神の親の分体)』…それらは全て、1兆5000億年前から『守る為に付いた魂』と全く同じ魂を保護する為に居(お)り、休眠期も全て同じ為、『片割れ』とも言える存在なのだと言える



ケイトの『片割れ』、ナビィの転生が亀単体の玄武となった理由は…
ケイトが蛇、すなわち龍神を伴うからなのだとも、精霊王から直々に明かされた

出立前に、激突が繰り広げられる中でのことであり…宇宙へ行くその前にと伝えられたことでもある


『守り』の人格は全て異なっており、宿った各々を大事にし合える関係上に在る
と、言うより…そうなるように各々異なる自我を持つ『守り』が配置されている

『それ』と己自身を大事に出来るか――そこに掛かっているのだと言う

それぞれの融和が織り成す奇跡とも体現されている―――



そして――今や、『覚醒』をしていない存在は無に近しくなりつつあった


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