第90章 未来への展望
そして9年前の冬――
王族(ハイエルフ)の魔力を持つリヴェリアと、凍ったアイズが接触
それを持って、氷壁が解けた
眠りから覚めたアイズは冬の空の下で泣き、
母のいる北へ向かおうとするも連れ戻される
ウラノスの判断で当時から最強派閥だった【ロキ・ファミリア】がアイズを保護することとなった
少女は泣いていた。
最初は灰色の空を仰いで、次は連れ戻された部屋の中で蹲りながら。
何度も呼びかけてくれる人達の声も聞こえない。
いくら少女が泣いても世界は変わらない、愛する人々は抱きしめてくれない、掛け替えの無い幸せは戻ってこなかった。
母親の「貴方も素敵な相手に出会えるといいね」
父親の「いつかお前だけの『英雄』にめぐり逢えるといいな」の言葉
少女を助けてくれる『英雄』等、最初からいなかった
それを理解した時、心が凍てついた
溶けない永遠の氷壁で覆われた
そして、涙も枯れ果てた頃、少女は人形へ
アイズ「私は、力が欲しい」
──それが『剣姫』の生まれた瞬間
ようやっと部屋から出てきたと思えばそう言われた
その折、アイズから過去の出来事…セルディアのこと等を聞いた
その時から【ロキ・ファミリア】はアイズの為に、リヴェリアを中心に氷園の情報を求める
そして現在へ──
その全てが――今、繋がった
僕等は――出会うべくして出会った運命なんだ!!!!!
テロップ『なお、ゼウス・ヘラの両名は隠れ癌として消滅しているので、ハデス・ペルセポネとなります。
悪しからず…
主犯格の癌(ベル・クラネル)とさえ関りさえしなければ―――』
ティオナ「ねえねえねえねえねえ!!!//(キッラキラ)
アルバートの時ってどんなことしてたの?何があったの?
アイズは可愛かった?アイズのちっさい頃ってどんなの!?
教えて教えて教えて教えて×∞」ずいずいずいずいずいっ!!!!×∞
ケイト「わかった、わかったから落ち着いて^^;」
アイズ「…そんなに思い出…無いよね?」
ケイト「いや…いっぱいある(遠い目)
夜泣きが凄かった
離れたらそれだけで泣かれて、負ぶって討伐に行くしか無くて、アリアに大層怒られた;」
アイズ「え;」
『…;』目に浮かぶという目で天を仰ぐ
ケイト「布団の中にいつの間にか潜り込んでいてお漏らしをされたり
アイズ「…‥;」