第90章 未来への展望

『今…生きている存在』は、全て「創世神の親殺し」に『加担しなかった者達』
どんなに「闇」に染められても…

それこそが『光の根源、根幹』となり、『守り』となって、その身に、魂に、残り続けているから――←5063ページ参照


しかし……


この世において、「癌」の手伝いばかりしていると
「加担」と見なされ、少しずつ「闇」に侵食されてゆき、必ず「癌」となる

その為、『要注意事項（公約）』とされている……←4776ページ参照



「隠れ癌」でも「癌」でもない、アイズ、ティオナ、リューが『本来の世界線では全て消えた（5203ページ参照）原因』は、そこに在るのだと―――

恩人であるフレイヤ・ファミリアにもロキ・ファミリアにも無関心のまま仇返しを続けるばかりか解体させ、オラリオ壊滅までさせたのだから―――――←4705ページ参照



ケイト『「癌化」の「感染源」…
それが「主犯格の癌」であり
「隠れ癌」であり……「癌」だ！！

準癌は…
「創世神の親殺しの罪」を抱かないもののみ、「前科者」とはならない

しかし…先程言った
「主犯格の癌や癌、隠れ癌」に加担すればするほど、手伝えば手伝うほど…
罹患率は爆増し、消えてゆく……


私（原初の始祖神）が齎す『自浄』とは…
『本人の持ちうる浄化機能』だけではない
『守り』を強化することで、「癌化という呪い」を掛けられ続けている現状から、それぞれの『皆の身を守る為のもの』だ

『「前科者」でないもの』でない限り、守れはしない



辛いとか苦しいとか痛いとか
そういった気持ちなら
少しでも癒したいと思うよ

少しでも…元気で、幸せで、長生きしてくれたなら…もう何も要らない


心に働き掛けるのなら…
それを除いては、してはならないと思っている

皆…それぞれに想いがあって、心があるのだから…
好き勝手に歪めたり、押し付けられたりしたら…
苦しいだろ？

そんなの…嫌だろ……


だから絶対にやらないし…
その心を、想いを、踏みにじるぐらいなら…
死んだ方がマシなんだよ

好き勝手に扱いたくないんだ
たとえそれが良かれであっても…
絶対に……


あんなのは……ごめんなんだよ』

そう、小さく…項垂れたまま力無く呟いた


あんな目に遭う人間を見るのも、そうされる側になるのも…もう二度とごめんだ

そう最後に残した