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Unlimited【ダンまち】

第88章 神聖たる導き





そして…

1万人乗せた車両が
空を飛び、地を走り、海を泳いだ

北海道から沖縄まで2分も掛からないことで
歓喜の声を上げていた――

青森の北端から山口の南端まで
地竜の最高速度は1分を切ったそうだ
重さ0にする補助具も付けてあるので当然か…

なので…後は人の手次第という訳だ


1時間に20本
空も海も地も、3分につき1本出ている

行き先や終点はそれぞれ別だが
重なった部分があり乗り換えや乗り越しが出来るように工夫が施されている



ムー連邦の皆によって新しい海図が間も置かずに出来
それが即座に共有されたことで、新たな地に舞い降り
それぞれ建築をし、竜達もそれを何も言われずとも手伝った

それぞれ散り散りに動き、魔法を使える人も科学を用いる人も散在し、混ざり合い、互いにそれぞれを自由に使えるようにする


大陸を隔てていた結界も無くなり、互いに滅びを乗り越えた人として…共に生き、共に笑い、共に乗り越えてゆくだろうことが、そんな明るい未来が自然と容易く予期させられた



その明るい未来に――その日の夜、僕等は祝杯を挙げた



その日もまた、祝日とされた

人類の終わりの日を共に乗り越え、明るい日の出を迎えたことから
『灼日(しゃくじつ)』、『灼陽(しゃくよう)』と呼ばれることとなる――



その日を境に――オルガノ(ガノスの親)、ガノス(ガモスの親、聖都オルガノを乗せてくれている亀の精霊)、ガモスは精霊として深く知られることとなる



竜は、5億人を超えた所で数を増やすのを止め、繁栄と栄華を約束したと――神国神話において固められている

現人口は20億人――
あちらの世界では20兆人…いやそれよりも少なくなることだろう……


しかし…
それ以上の繁栄を、栄華を、約束されることだろう――



アニメ化において
ドラマ化において(実際の映像で血生臭い部分を編集する為)
教育ビデオとして浸透させていく所存だと教えられた

嘘偽りの無い、ノンフィクションとして―――


正しさの、本当の意味を…
履き違えないように……



正しさとは――一つでは無いのだから―――



それを―――人々は、『神聖たる導き』と呼んだ



かくして――
神々の時代が終わり――始まるのは融和時代

これにて一章――


完!!!!
ケイト「なっげえよ!!!!」


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