第88章 神聖たる導き
これにて…癌の話は終い
……
いや…
人類の永久課題としてのしかかることになるだろう
あんなことを、繰り返させる訳にはいかないからね……
創世神を除いた全消滅にしろ
5000年毎の滅びのループを与えるにしろ
「してはいけないこと」に、違いは無いのだから―――
その言葉に、想いに、皆は深々と頷いていた
その想いは同じだと…
さて…話を戻そう
リアリィも、不可侵の聖域(原初の精霊が封じられていた神殿があった場所、決戦(ラグナロク)の終戦の地)も、神域と化していた――
御利益に賜りたい
といった旨から、年がら年中多数の観光客が押し寄せるようになる
平和の象徴として、長らく…人類がこの地を離れる(太陽に飲み込まれて星が滅ぶ)最後の瞬間まで愛顧賜ることになる
それもこれも……ケイトが後片付けをしてくれたお蔭、とも言える
ケイト「いやみんなの協力ありきだからね!!!?;」手を凄まじい勢いで何度も何度も横に振る
うん…
『自信を持って!!!』
ケイト「やだ!!
それよりもみんなが大事!!!」憮然&むすーっ!!!
どこまで行っても――変わらないな^^ふふっ//
心底嬉しい想いに包まれた―――
本当に…やっとこさだ……
怨み侘びし呪い(癌化)の因果は――これにて潰えた
これより続くは…融和時代
主犯格の癌によって齎された因果…
5000年毎に必ず訪れる滅びのループも含め
存在したことで齎され続けていた災い事から全て解放された
宇宙人が訪れるのは――遠い、先の話
復興が朝の内に全て終わったのは、ムー連邦の皆と竜生街の竜達の助け故
竜の巣
竜生街
そこでは…無数の竜達が繁栄していた……
新幹線は地竜が担当し
異空間収納建築で1万人も同時に収容して運び出せる
地竜は地を走り
空竜は空を飛び
海竜は海を潜りまたは泳ぎ
各々、人の助けとなっていた――
魔族と、人類と…海底人――それぞれの共和は、今日、始まったばかり――――
全てのものに、生きとし生けるもの全てに…幸多からんことを――――――
その半年後――世界は一変する……
宇宙人が飛来し…
交流を図りに来たのだ――
科学文明
魔法文明
それが滅びせし今日からの始まりは――神文明
竜達との共和――融和(共和)時代の到来となる