第88章 神聖たる導き
皆さん心中は同じようで…固唾を呑んで目の前の変化を見守っていた
ケイト『これ以上削る分が増えるのは困る…
そう言ったな?
なら…近々起きる大災害でそいつだけ殺せばいいんだ
…悪いことを…悪いとも思えない…
人でもなんでも好きにできる
押し付けて、押し付けられた側の心なんか毛ほども考える価値も寄り添う価値も無い
そう考える奴をよ
人に犠牲を強いなきゃ生きられない人間が、更に好きにしようっつうんだからよ
人となりってのはそれだけで十二分に、存外に示せてるんじゃねえのか?
どんだけ生まれ変わろうが…変われやしねえさ
本質も…行動も…なんもかんもな』黒い笑み←にいいっ!と口角を上げる
『黒い!!』
真っ黒だ
ケイト『悪ぶらないとこんなこと出来んから
割り切れんから
許してくれ済まん』片手を立てる
右手を挙げながら軽く謝罪する姿に…
よかった、いつも通りだ
ほっ!と安堵の息を漏らした
そこかしこからも聞こえる
胸を撫で下ろす中
創世神の親が目覚めた
ずっと居たんだけど気付いてもらえなかったことにショックを隠せなかったらしい
ケイト「えー;」
そして
意気揚々と殺し地獄に突入させようとした…が
ケイト『全ての魂を殺しても割に合わんからやめてくれ
足りん
それよりも次世代の為に、やってくれ
マーカー付けだ
絶対落ちない奴
頼む
犯罪者の証としてな!!!
はっはっはっはっはっ
はっ
はは
は
はあああああああああああ←腰下ろし項垂れる
好かん(ぽつり)
でもやんなきゃ、(ぶつぶつ)
ん~~〜
しょうがねえかあ』嘆息
がりがり←後ろ頭を乱暴に掻いて立ち上がる
大分乗り気ではないそうだ
まあ確かに気乗りはしないね
そう内心で頷いていると、理解が追いついていない者もいたので要約した
ふるいにかけているんだよ―と
始祖神『今、周期的に生まれてない人はどうするの?』
ケイト『前世や前前世で可能な限り判別しようや
接点のない人でも…あの世だったりなんだったりでも言えることだろ?』
始祖神『あーー……
確かに』
こくり
最後に頷いた
ケイト『そういう時こそ関わった世界線ってことで
世界神様の出番でしょ
頼んだよ』
世界神『任せて!//』微笑
ケイト『ありがとう』深々お辞儀
頼られて嬉しいのか紅潮している