第87章 神化(しんか)
ケイト「「創世神の親を殺した罪」
「それ」を抱いているのが、「癌と隠れ癌」
「それ」を察知するセンサーを作ったんだよね、2代目である私が
『シンセンサー』って名前で
「創世神の親を殺した世代のもの」は罪が重過ぎることから、優先的に生まれてチャンスを与えられる
安全な環境を整備する上で避けられないし、後回しにすれば余計皆を危険に曝すことになるからと
で、安心して取り組める状態にして、控えに登録された癌と隠れ癌が生まれた瞬間に消される体制が整って、ようやく安心して過ごせるんだって
罪が最も重いものが、原初の始祖神が生まれてくる時代に重ねることで、実在化でき、チャンスを与えられるようにしてるんだと
これで全て終わると言っていた
創世神の親殺しの世代の癌と隠れ癌は一掃されるって
やっとだって
これでやっとだ!!!って
感慨に耽ってた
じいいいいいいいいん!!
って
歓喜と慟哭の入り混じった感激だって
お疲れ様って
労ってくれてる
ケイト『残り寿命0.7秒まで無茶しやがったんだから死ぬほど休めよごらあ』
始祖神『ぴいっ!!』ぷるぷる
震え上がられた
始祖神『無理しないでね?ちゃんと休んでね?』おろおろ
ケイト『お前が言うなこの無暇休(休み皆無)があ!!!(かっ!!)
これからは……
何垓年経とうが休ませるから
頑張った分、無茶した分、ちゃんと休め
これ以上縮めんな
無理矢理にでも送るから』
涙滲ませながら言ったら
始祖神『ありがとう』
ぎゅうううっ
涙を流しながら抱き締められて
互いに涙を零しながら抱き締め合った
ケイト『無茶すんなよ馬鹿』
始祖神『お互い様でしょ?』
ケイト『あなたには言われたくない
一番長く無茶したの誰だよ』ぼろぼろ、ずびっ←鼻水すする
始祖神『ありがとう
本当に…ありがとう』
むぎゅ!!←胸に顔を埋めさせるように抱き締める
ケイト『うっぷ』
涙と鼻水でぐちゃぐちゃになってた
ケイト『だって…こっちに苦労をさせない為に、減らす為に頑張ってくれてたから
無茶してくれたから…
少しでも…報いたいって思ったんだよ
心から』
それが伝わってか…お互いぐちゃぐちゃだった
同じなんだなって、思い知った
本当に同じ存在なんだって
ありがとう
って返したら、満面の笑みでキスされた
母親が子にするような感じで」