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Unlimited【ダンまち】

第87章 神化(しんか)





自分の欲求を優先し、他人に配慮することが出来ない
主犯格の癌は特に

罪が深ければ深いほど闇は強くなる
悪いことをすればするほど闇に傾く
闇そのものとして完成する


行動に罪が宿る
非を非と思わず、罪を罪と認めないことで、闇に染まり、傾く――「癌」へ

そして―――行動と魂は決して切り離せない、どんなに切っても切り離せない…

己の全ての行動は、魂を起因としているから―――



だから―――罪を罪と思い背負わない限り、消滅からは回避出来ない



今生まれてきている魂は――その半数にも満たない

1兆5000億年掛けてもなお――全ての魂は未だ復旧され切ってはいない
全ては――主犯たる癌のせいで起こったことだ


どんなことをしても帳消しにはならない――それ程の過ちを、罪を犯した

1000垓もの魂を殺し、『生みの親であり、気に掛けて生かしてくれた、幸せを願ってくれた恩人である創世神の親』を殺した、自ら手を掛けて―――創世神を除いた全ての魂を…総数にして無限もの全ての世界も含めた、創世神を除いた全てを……
犯した罪が重過ぎた

だから消える
どんなことをしたとしても――浄化はされない
根底から覆らない

その犯した罪から逃れる術は無い



年間平均368兆個←4591ページ参照
1兆5000億年

552杼(じょ)――それが、生んだ魂の総数だ


しかし…魂の総人口は10垓

それでもなお…復旧され切ってはいない
創世神と親和性が高いものから優先的に魂が転生する仕組みとなっているから

そうでなくては…浄化をいくら送っても滞ってしまい、癌化の素となってしまうから


魂には休眠期というものがある
魂が寿命を迎えて死んでから再び生まれ変わるまでの間にある空白の期間だ
要するに睡眠…精神にとってのお休み、休暇期間という訳だ

だが…原初の神々は代替わりと引き継ぎもある為、空白の期間が発生することは『癌化から全ての魂を守る為の浄化』が滞ることを意味し、そうなれば全ての消滅に繋がるので、休眠期(休み)は無い


ついでに言うと…
原初の始祖神の寿命の関係上、10垓という上限、固定枠が発生する

その為…1000垓もの魂が同時に存在し続けるということは不可能と言っていい



だから……1000垓もの魂が再び一堂に会(かい)するなんてことは、現実にはなり得ない


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