第87章 神化(しんか)
『全ての実在化』とは――『己の魂を削って、自らの寿命を分け与える譲渡』という行為を指す
ケイトが己の魂を寿命ごと削って分け与えることで、全ての実在化が行われている、もし途切れれば全てが消える
それはケイトが神として完成した際、二重目の創世神の膜を与えられた時点から現在進行形で行われ続けている
全体の寿命を預かっているのではなく、ケイトの寿命を全体に分け与えているというのが実情だ
精霊からは実在化の出汁と言われるが、それは周囲へ無作為に実在化の力を分け与え続けているからに外ならない
皆の実在化に必要な分を1とすると、癌の実在化に必要な分は垓(10の20乗)単位にまで上る
で…癌の闇の浄化に至っては無量大数(10の88乗)ぐらい
それぐらい皆の寿命も減ってるんだよ、と言うことを忘れないでもらえると助かる
ロキ「創世神様やからな(ふふんっ!)
創世神の主人格がケイト、つまり原初の始祖神や!
初代も2代目も全く同じ魂やからな。そうでないと代替わり出来んし引き継ぎも出来へん」
ケイト「……言うな」ぽつり←せめてもの抵抗
フィン「鼻高々とか自慢したいとかはならないのか?」
ケイト「人を笠に着る行為が嫌いなんだ。
俺はまだそんな大層なことは何もしていない」ムスッ
『やってるじゃない……皆の実在化』じと目
ケイト「っ…(たじっ)
それとこれとは話が別d
『この世だけじゃなくて世界全体が消えるはずだったのに、この世のみに限局させてるじゃない』
ケイト「それでも!消滅させないといけない点は何も変わらない
『それやったの癌じゃない。
この世以外の全部とこの世に住まう人々を救ってみせたじゃない』
ケイト「それでも!!!
………(項垂れ)
それでも……
救えなかった…全部は」悲愴
『癌にならないはずの人達を癌にならないように出来たじゃない』
ケイト「………それでも……救えるのなら…救いたかった
『救えない存在が癌なのに?』じと目
ケイト「…………ごめんなさい;」ぺこり
ずうううんはあああああっ←膝を抱え込んで嘆息を零す
『もっと自分を褒めなさい!!!!!!!!』このお馬鹿!!!めっ!!
ケイト「苦手なんだよ!!!!!!!!」ちくしょう!!!瞑目
原初の神々『ホントそっくり』ははは^^
原初の始祖神「……すみましぇん;」たらーり&しどろもどろ
