第86章 紡ぎ
『他者からの好意、気遣い』に対して、「過度に甘え、蔑ろにする」
「癌」とはそういうもの
「『他者からの好意』を「蔑ろにする(見向きもしない)軽薄者」」、「『他者からの気遣い』へ「過度な甘え(一方的な利用と搾取)を繰り返す堕落者」」
癌を一言で言い表したら?という問いの答えである軽薄と堕落(4957ページ参照)に、そう添付された――
白の国に呼び出されて厳重注意を受けて、戻った後…
ケイト「みー………」しくしくしくしく
『ど…どんまい;』
ぽんっ
お疲れ様でした☆
ケイト「ぐすんぐすん
頑張ったのに…」
『よしよし』
ケイト「しくしく」
『えらいえらい』なでなで
アイズ「でも…あの状態、って?」
ケイト「完成形
らしい、です。
霊体と魂が一体化した状態になり、ジ・オールも天翼も天輪も魂と一体化した上で、魂に全てを押し込んだ。
ので、霊体にも肉体にも無影響で力を使う。
今までは霊体を介していた分、ダメージもあり力も散在したりといいとこなしだったから。
本来からあの世に行かないと出来ないのだけれど…
やらない
というより、やれない。
ものなんだけれども…
神の力で無理やり、なんとか頑張りました。
全部無事で済ませる為…だったんだけれども………」
水槽、つまりこの世の闇まで浄化するほど強力でしたとさ
テロップ『めでたしめでたし――?』
ちなみに、癌に関しては焼け石に水なので、また癌になるのも時間の問題なんだとか
ケイト「っていうか〜…お約束?」
原初の神々『その通り!!
無駄だからね』
ごすんっ!!←無駄と掘られた石がケイトの頭上に降ってくる
ケイト「生きているものでなければ、この世の生きているものに、実在化という影響を、力を、与えることは出来ない。
創世神の膜に覆われることで、実在化の力を塗布、付与することが可能となる。
波及する。
影響を及ぼすってことだ。
移動できないわけじゃないけれど、痛みは同じだよ。
同程度なのが救いかな…
これでもしあっちのがしんどいなら飛んでくつもりだったよ」
『似た者同士』
原初の神々『ほんと』こくこく
ケイト「自分の魂を削ることで、実在化は賄われているから。
それに伴って、闇が多過ぎることによって…寿命が、無限から、1兆5000億年にまで縮まるんだから」