第15章 人造迷宮
ヴァレッタ「何考えこんでんだ!!
!…そうか…てめえがフィンの妻、【英雄(ヒーロー)】か!?」
ケイト「うん。でも一言言わせてもらってもいい?」挙手
ヴァレッタ「何だ?」ギロッ
ケイト「あのさあ、私が思うにそれって自業自得じゃない?」きっぱり
ヴァレッタ「ああ!!?」
ケイト「さっきから聴いてたけどさあ、それって逆恨みでしょ?
だって元からそういうことしなかったら、そういう主神に仕えてしてなかったら、そんな目には遭わなかったはずだよ。
フィンはやたらめったら人を傷付けたりしないし優しい人だから」
フィン「!…//」ぽりぽり&そっぽ向く
ヴァレッタ「何顔赤らめて惚気てんだ!!?;」
ケイト「そもそも、そういうことやるそっちが悪いんじゃん(片目瞑&溜息&腕組みしたまま指差す)
フィンに悪い所なんてないよ。
そもそも間に合わないんなら無駄足になるし、冒険者の死そのものが無駄になっちゃうでしょ?
はっきり言って、馬鹿正直に27階層に駆けつけても間に合わないって判断した上で最善策を模索して実行できたフィンの方がよっぽどまともだしいい人だって思うよ。
まさにFINE PLAY!」
ヴァレッタ「てめえはちょっと黙ってろ!!!;
話の腰をちょくちょく折りにくんじゃねえ!!;」
フィン「それに関しては心から同情するよ^^;」
ヴァレッタ「って言うかてめえ止めろや!!!
馬鹿にしてんのか!!!?」
ケイト「馬鹿とは思ってるけど馬鹿にはしてないよ?」
ヴァレッタ「それを馬鹿にしてるっつうんだよ!!」
ケイト「わかった!馬鹿じゃないって所を見ればいいんだね!!
じゃあ見せて!!」
ヴァレッタ「だぁーもう!!!とりあえず黙れええええええ!!!!」
『ぷっ…ふふっ』笑震
ベート「何やってやがんだ…;」
「笑う以外ない」
「というか…緊張感台無し;」
口々に想いが零れ出る中、ヴァレッタは途中から何を挟まれようが無視を決め込むそうだ。