第85章 エラー
それこそが始祖神なのだから
そう思い、抱き締めた
愛おしく想いが溢れるがままに身を任せて…
大事な人だと訴えかけるように……
咽び泣き、泣き崩れ、跪いたままベッドに蹲る、そんなあなたを――
大好き――
慈しむ想いを言の葉にして、私はぶつけた
愛おしいあなたに――向けて
でも…
ケイト「縛られるのこっちなんだってば
どうやったって変えられないんだってば
どうやって受け入れろっていうんだよ
きついんだよ嫌なんだよ苦しいんだよ
嫌なもんは嫌なんだよ
困るんだよ俺が継がなきゃ全部消えるとか言われたって!!」
咽び泣きながら必死に懇願するかのように語り続けてきました
アスフィ「ええ…
本当にその通りです;」
そう頭を撫でるぐらいしか、そんな言葉をかけるしか、私には出来ませんでした
ケイト「だってだってだって」
アスフィ「私も同じ気持ちです」
ケイト「え」
アスフィ「私も…非常に許し難いです
現状が
憎いです
ですが…
そのお陰で出会えたことも、また事実
あなたは…私達が、疎ましいですか?」
ケイト「疎ましい…なんて」
アスフィ「……
お嫌い、ですか?」
ケイト「そんなことはない!!」
アスフィ「なら…それを忘れないで
自分から、消してしまわないで下さい
目を背けたり、無いものと扱えば、それこそ癌になってしまう
それこそ…一番避けなければならないことです」
ケイト「………
わかってる…(拳を握り締め震える)
それでも…この気持ちを、蔑ろには出来ない!」
アスフィ「ええ…
だから…(すっ)←左頬へ右手を差し伸べる
殺してしまわないで(微笑)
共に生きましょう」
ケイト「…
…
(ふっ)
うん…兄さん」微笑
!!?;(ガーン!!)
アスフィ「何故…?;」わなわな震え
ケイト「え?だって…
第三王子でしょ?前々世
私第四王子」自分指差し
アスフィ「…あ…そういうこと、でしたのね
よかった」ほっ
ケイト「あっはっはっ!^^
何だと思ったんだよ、それ^^」くすくす
アスフィ「そ…それは!!//」
顔を真っ赤にして怒鳴ると、
ケイトはさも幸せそうに、嬉しそうに、ようやく笑った
ケイト「…ありがとう…心配してくれて(微笑)
爆発して…聞いてもらって、話して、少し気が晴れた」