第84章 竜の巣
ケイト「帰ります!」
『ええ!!?』
ティオナ「何で!!?;」
ケイト「1兆5000億歳を100歳換算すると、残り寿命一瞬だから!
少しでも早く行って少しでも長く一緒に居たいです!休ませたいし!!」キラーン!!
原初の始祖神「おいでませ!!」キラーン!!
『こらあああ!!;』
ケイト「やっぱダメか…;」
原初の始祖神「決まってるじゃない…」くすくす
ケイト「分かっちゃいたんだけれど言い出さずには…;」う~ん;←腕組み天を仰ぎ首を捻る
だってこの世、まだまだ穢れ一杯で息苦しいんだもの
と苦言を漏らすケイトに…ノアールとブランシェも間髪入れず激しく頷いて同意を示していた
原初の始祖神「逃れる口実に使ってるみたい」
ケイト「違うよ!!?;
あくまでつもりだけど…本心だし…
あれ?;そう見える?;」
『うん』頷く
ケイト「ガーン!!!)!!?・・;」真っ青真っ黒
原初の始祖神「傍から見たらそう取られてもおかしくないから気を付けて」
ケイト「はい…;
ごめんね;」しゅんっ←肩落とす
よしよし(なでなで)←ケイトの頭を撫でる人&神、多数
『原初の神々』が毎回出張ってる時点で気付きましょう…という話だったそうだ;
「癌」関連となると、必ず『原初の神々』が出てくる
つまりは、『原初の神々』以外には「癌」を消す程の力は無い、どうもこうも出来ないということを意味する
つまり…「癌」とは「歪み」、「墨汁そのものの闇」によって染色を全てに対して行い、生涯消えない「澱み」という名の「呪い」を残し刻み込み、「癌」にとって都合のいい肉壁及び操り人形と化させ、「共に全てを消滅させる同士」を作り上げ増殖を続ける、文字通り全てを「闇」に帰す
ついでに言うと、その歪みも残された闇も、原初の神々でなければどうにも出来ない
癌から生き残ったとしても関わった時点でアウト
原初の神々に浄化してもらうまで…
いや、多分してもらえないだろうね
そんな風に人の浄化を当てにするものが神に至れる訳もない
自身で浄化し、戦う力を身に付けなければいけないという訳だ
ケイト「自分の中の「癌」を浄化する力、「癌」と戦う力、それは自分で身に付けることだ。
「認識や意図を押し付けて、本人の気持ちや意志を蔑ろにする行為」、それこそが「歪み」、「癌」だ。
つまり「非を認めない心」だ!」
