第83章 剪定
ケイト「俺が決めたことだから
俺が…自分で、決めたから」
『!!』
フィン「だとしても!!!(本気で言っているのか!!!?」
ケイト「ああ」
フィン「!」
ケイト「…守りたいんだ…
お母さんが、大事にしてる
これまでの歴史の証だ
誰ひとりだって諦めず、最期の瞬間まで機会を与えた
その在り方は…私の誇りなんだ
俺の…魂としても……大事にしたい在り方なんだ
だから…守りたい
俺が産まれるまで、いっぱい苦労した
いっぱい泣いた
それでも…諦めずに、取り組み続けてくれた
ひとりの勝手で、好き放題にしたりだなんてことはしなかった
創世神の膜にも、限界がある…なのに……無理をしてまで、もっともっと多くの世界を、維持し続けてくれた…
それこそ…文字通り、身を削ってまで
そのお陰で…俺は、産まれてこれた
生きて来れた
ここまでになれたんだ
神に至った時、与えられたのは…初めてで…意味もわかんなくって…戸惑うことばっかりで、大変だったけど……
何でかな……お母さんの頑張りを…皆の頑張りを…踏みにじるようなこと、したくないんだよ
皆の…お母さんの…俺だけじゃない……
色んな人達の、頑張りの証で、結晶だから
誰ひとりだって失いたくないんだよ…綺麗事かもしんないけどさ……
出来る限り……無かったことになんか、させたくはない!
それが…俺(私)の想いだ(微笑)
それだけは…変えられない(変わらない)よ^^
……大好きだから…」
フィン「………
すううううう
はあああああ
……
(ぽんっ)←頭の上に手を置く
済まない…
だが…僕としては…君の頑張りも、頑張りとして捉えない、見向きもしない人の為に、犠牲になり続けていかなければならない
それが不条理に見えて、報われていないように見えて、とても嫌に感じたんだ
嫌われてもいいぐらいに」俯
ケイト「ばーか
それぐらいで嫌いになるか!
一番大好きなのは…お前だぞ?
たとえ――何があったとしても、どんなことがあったって………
変わらない
愛してる」微笑&そっ←フィンの右頬を左手で撫でる
フィン「ふっ)……
僕もだ」微笑&そっ←ケイトの左頬を右手で撫で返す
ケイト「ふふふっ^^」
フィン「ふふっ^^
(想いは同じ…か
だとしても…犠牲になり続けなければならないことは変わらない」