第83章 剪定
他の7柱の神々は見た通り、
創世神から分体としてわかれて個々の存在へと変わり、
始祖神も含めて、全員が全員『完璧ではない存在』となった
強いて言うならば…『8柱揃ってで完璧な存在』となれる
『創世神』として――
創世神の心、『実在』
『どんな存在でも消えて欲しくはない』
それが『始祖神の本質』――創世神の膜に『創世神』として選ばれる資格
その始祖神の中に含まれている『揺るがない主軸(主人格)』、『心』がある
始祖神の心、『剪定』…その願いは一つ
強烈極まりない『火の心』が、持つものを少なくさせていた
『「癌」は仇だ――俺達の親を、皆を、全てを消した仇だ
皆を…全てを消す「癌」を許さない、絶対に―――赦さない
「全てを消す在り方」だけは、許す訳にはいかない!!』
「癌」は消せない
その『本質』が、『創世神の心』がさせてくれない
どれほど赦さなくとも、消したくとも、その『水の本質(実在)』が、『火の心(剪定)』の鞘となって、『消させない原動力』となる
たとえ――世界を闇で満たそうとも、どう在ったとしても―――
その2つを併せ持つもの――それこそが、『原初の始祖神』であり、『創世神』であると言える
その存在のみに、『創世神の膜』に『創世神』であると選ばれ、新たに『創世神の膜』から『創世神の膜』が与えられる
それこそが『次期原初の始祖神』であり…『原初の始祖神』であり、『創世神』そのものであるという証
それは、各魂が神に至った際にのみ現れる(選定される、創世神の膜によって)
1兆5000億年代になって、ようやく…ケイトという『次期原初の始祖神』が現われた
原初の始祖神、無限だったはずの寿命が…残り348年となった今――残り380年の時点で産まれた、神として完成したケイトの魂は……今はまだ、この世に居る…癌の世界となる定めを回避させる為に、実在化を齎す為だけに―――
原初の始祖神『待ってるよ~^^♪』諸手を挙げて手を振る
ケイト『ぱあ!)←微笑
(はっ!!)←振り返そうと手を挙げ我に返る
まだ修業中!まだ修業中!!)(ぶんぶん!)←頭を振る
…油断せずに頑張る;←真剣
(落っこちたら洒落にならん;気を引き締めないと!;』汗たらたら
原初の神々『そんなに気負わなくていいのに…』くすり微笑←全幅の信頼故