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Unlimited【ダンまち】

第83章 剪定





席を蹴って立ち上がったそれに、ケイトは深く二度頷いた


ケイト「人は『在り方』…それが全てだ」

それに一同は皆頷いた
アルとディだけはわからないようで…

アル「んー?」首傾げ
ディ「ん~」瞑目欠伸
ディは暇そうに、アルは一生懸命理解しようと勤しんでいた


ケイト「消えないように、最小限になるようにって意識してないから
それ以外でも遠慮なく消えちゃうってこと」

アスフィ「でも何故中身が出ただけで消えるのですか?」

ケイト「まず…魂の中身は全て、光と闇で構成されている…
それらは、本人の望みを叶えようとする

本質的な望みを――

つまり…中身が出た時の消滅の範囲は、本人の意識次第に依って変わるってこと


闇は消滅に特化している…だから……
闇という中身がぶちまけた時、本人の意識がそのまま反映される…

その時に…最小限にしようと思わない者、全て消えて欲しくないと願えない者は…無理だ」
『なるほど』

ケイト「今ある状況は…
電池内蔵型のパソコンってこと」
『え?』
迷宮「どういうこと?」首傾げ

ケイト「現状を簡潔に説明すると…
電気を外部、この世界の外である『原初の神々界』から流し込んでいる『始祖神』によって、実在化されている
『次期始祖神』である俺が内側から電気を送って、実在化の力を倍にして、癌の開花による消滅を阻止している
この場合…電気というのは、『どんな存在であれ消えて欲しくない』という願い、すなわち――『光のエネルギー、祈り』だ

『創世神の膜に選ばれる』、『闇すらも実在化出来る光』というのは…そういう意味だ


だから……(俯)

……(歯噛み)
だから………‥(震)

俺で…なければ……ならない、んだ



それが…創世神の――主人格、たる…証、だから……

『創世神の膜』に選ばれて、『創世神の膜』を与えられた…原初の始祖神の、次期、後継者だから…
1兆5000億年…億単位の年度で……もう…限界、だから……」

ロキ「想像以上の重荷背負っとんなあ」

フィン「本当は…やりたくないんだね」

ケイト「!←席を立って身を乗り出し口を開く

…(くっ!)←歯噛みし項垂れる
……‥


そうだよ…

本当は…やりたくない
でも……………

しょうがない


(すっ)←左掌を開いて見つめる
触れられなくなる、動けなくなる…恐いよ…本当は


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