第83章 剪定

始祖神「そこを履き違えるのが癌
「自分にとって」大事にしているであって、『人にとって』ではなくなってしまう

人を見ないで大事にしようとしたって、その人が求めている大事にではない
大事にしているつもりで粗末に扱っているの
そこが癌の根幹

人の気持ちも、心も、想いも…その全てをね


守る為であれ何であれ「行き着く所」は一緒
「何してもいいって際限を無くす根幹」が「癌」、根腐れ病の根源

いいって思わなければ、繰り返さず減らそうとしてさえいれば、後はどうとでもなるわ」
ケイト「それっていい加減過ぎないか！！？」

根腐れ病とは…魂という根っこ、更にその根幹である魂という存在を司る部分の心、その双方が腐った結果、
不浄そのものである墨汁そのものと化して、魂の外殻である『創世神の膜』にまで腐敗が伝搬し、『浄化と共に実在化を齎されている状況』を自らの不浄によって無効化させ、
自ら自分の魂の外殻を自壊させて「開花（内容物である墨汁が全世界へ伝搬し同じ現象を引き起こさせる）」と呼ばれる現象へ至らしめる、自他だけでなく世界全体へ腐敗を齎す「魂（在り方）の病気」である。


始祖神「だって事実なんだもん…」

ケイト「……；

・「人を見ない強要」
・「人のせいにする」
「それら」を取らないようにさえしていれば、とはならないの？
不正解？」
始祖神「それはそれで丸。合ってるよ」

ケイト「そっかあ…；（腕組）

じゃあどうするのが一番の正解なの？；」頭捻
始祖神「う～ん

勝手ばかりしている人って好き？
ケイト「嫌い
始祖神「その上で責任取らないで押し付けて回って繰り返すだけの人って嫌い？
ケイト「嫌い
始祖神「そういう人よ
それだけで十分」

ケイト「そうなんだ…」

始祖神「そもそもが大前提から間違ってる
消されちゃうんじゃなくって、消さないと世界が消されてしまうの！癌によって！！」
ケイト「ああ～」

始祖神「だからその前に消す以外の手段が無いの！取れないの！！
消したくて消してる訳じゃないんだからね！？」
ケイト「そりゃそうだ；

ごめん…；
一目散に消して回るべきかと、迫害とかしてでもなれない環境にすべきか大いに悩んだ；」
始祖神「そこはやり過ぎ；」
ケイト「難しいね；」

始祖神「要は「人を見ない無理強い」よ。我が儘の限度を超えた。
線引きが難しいけどね」