第83章 剪定
その方針に感銘を受けたのか…
世界同盟においても、それを主たる方針とする国も増えつつあった
それが融和時代、共和時代と呼ばれる先駆けである、盟主・『神国王の御触書』とされた
『「人のせいにする、人に罪を着せて放棄する」
「何してもいいと際限を無くす心=癌」に繋がるのはここ
「責任放棄」は学びの放棄に繋がる』と
そして……それとほぼ同時に、戻ってきた
ムー連邦に――
ケイト「!!」
アル&ディ「「ママあああああ!!」」
ひしいっ!!
何か感じていたのだろう…
泣きじゃくりながら抱き着いてきた、ケイトの胸元に飛び着いて
ケイト「どうした?寂しい想いをさせちゃったか?
ごめんな」なでなで苦笑
アル「がう!!(瞑目涙)←違う!!と言いたいらしい
会えない気がした」
ディ「怖かった!」
アル「怖かったよおお」
アル&ディ「「わあああああああああああああああああ!!」」
ケイト「よいしょっと
ごめんなあ
すっかりやられてたもんなあ^^;」たはは
フィン「怪我はないだろうね?」
ケイト「勿論!
皆が手を尽くしてくれたお陰で一瞬で全快!」ふんすっ!
そう言いながら…
子宮ごとウルとグラを体内に戻した
リヴェリア「実際死に掛けていた訳だしな」
ケイト「あれ?でも12時間以上は過ぎてたんじゃ?
まだ明るいけど」
フィン「それはテラン国王に聞いた方が早い」
ケイト「へ?どういうこと?」きょとん
テラン国王「実は、の
ごほん
空間が異なることで、テラン国の1日は、外にとっては3時間にも満たないんじゃ」
ケイト「……え?;」
ガレス「実際に聞いた時は焦ったがな」
テラン国王「済まぬ
先に伝えておくべき案件じゃった」
ケイト「いや…それなら、それでいい
構わない
寧ろありがとう、助かった(深々お辞儀)
(折角の新婚旅行がとんでもないことになるかと…;」頭下げたまま冷や汗が頬を伝う
リュー「護衛の人も居ますが」
アスフィ「リュー…それは言わぬが花です;」
ケイト「変わらず護衛をお願いするよ」
エルフ三剣士『よろしくお願いします!』敬礼
彼女等はアルとディの護衛専属と化している
無論、神の力は習得済み、完璧に収めている
そうして…ようやく、恙無く万事、問題ごとは解決した
エルに途中の陸地まで送ってもらうことになった