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Unlimited【ダンまち】

第83章 剪定





ケイト「罪を罪のままに繰り返してはいけない
罪を、後悔を、背負うのだと言うのならば、学びと変えなければならない

そうでなくては…罪のまま背負っては、棘が刺さる
押し潰されて消えていってしまう…
自らを重石で苦しませながら……」

『え?』
『どういうこと?』

皆が首を傾げたり動揺する中、ケイトは伝えてくれた


罪は、棘(後悔)の外殻を持った重石のようなもの
→押し潰されてしまう

学びは、棘(後悔)を原動力とした自らの力(糧)に変えるもの
→自らを成長させ押し上げる

といったイメージらしい


ケイト「後悔のままではダメ
異なる形に落とし込んで…学びとした、別の何かに変えなきゃ……死んじゃう」ぽつり俯

ぽんぽん
頭の上に手を置いて軽く、優しく二度叩いた


フィン「君の言いたいことは何となくわかったよ

つまり…こういうことだね?
罪を、人のせいや人のものにしてはいけない
それを後悔ごと人に着せてもいけない
罪の上塗りとなってしまうから

そこを怠ってしまうのが癌であって、僕達は違う
そこから学ぶことが出来る

だからこそ…考えなくてはならない
罪のまま背負っては、傷となる
後悔のまま背負っても、心は痛む
だから…ちゃんと、学びという形として…共に生きる支えとしましょう…
といった所かな?」
こっくりこっくり
こくこくこく

何度も何度も頷かれた…


フィン「そうか…合っていたのなら何よりだ」

ケイト「説明が難しいんだけれどもね…
空回り、が近いのかも?

その日その時はその一瞬しかない
一瞬の判断が命取り

後悔のままではダメ、学びに変える原動力にして…新たな形にして残していかないと……


そうでないと…みんな消えちゃう」ぼそっ

フィン「!」きょとん
『え?』

リヴェリア「歪みそのものではなかったのか?癌は」

ケイト「そう…だよ…

だけど…一番歪めちゃいけないのが…ちゃんと出来ていない
それは…罪だから」

リュー「罪を歪める?」
アスフィ「後始末の責任を人に着せるではなくて?」

ケイト「罪は、自らにないとするもの
共通点は…そこにある

そこに自覚があるか無いか…そこだけの違い…
無自覚型は、自覚が無いからこそ堂々としてしまう
騙す気なんてない、それでもそれごと罪に変えてしまう
自ら自分を癌に変えてしまう原動力にしてしまう」


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