第14章 遠征
アイズ「フィン…私もケイトについて行っちゃダメ?」
フィン「ンー…できればやめてもらえる方が助かる。
斬って倒した場合、魔力として吸収できない。
魔力として吸収していく為には、ケイトの使う魔法を介して倒さなければできないんだ。
だから行ったとしても、どちらにも利点が発生しない。
魔石やドロップアイテムは一瞬で空間収納魔法内へ移動できるしね。
逆に負担が増えるだけだ。言いたいことはわかるね?」
アイズ「…うん」
フィン「信じて馬車内で待とう。
ただでさえ、ケイトの身体能力はLv.8に近い。そうそうやられはしないだろう」
アイズ「…わかった」
フィン「じゃあ解散だ。行こう」
だっ!!
ティオネ「遅れるんじゃないわよ!」
ケイト「浮遊で飛んでった方が早くない!?」
ティオナ「足場がないと軌道転換できない!」
ケイト「なるほど、わかった!自重する!
浮遊と魔操作で後押し程度にする!」
『ありがとう!/ありがとうございます!』
それからは魔石を覆う結界魔法で瞬く間に倒し、最短で強竜のもとへと走っていった。
いよいよ強竜の泉を根城にしている強竜と決戦だ!
ケイト「ここから先?」
アイズ「うん」
レフィーヤ「順調過ぎません?;」
ティオナ「ケイトの魔法が規格外だから^^♪」
ティオネ「笑ってる場合じゃないわよ。気を引き締めなさい!」
ケイト「わかった。お風呂で言ってた作戦(363ページ参照)通りに。
後続は私が倒す。強竜にだけ専念してて」
『了解』こく
ケイト「それとレフィーヤ、できれば凍らせる魔法でお願い。
そっちの方が止め刺しやすいし巻き込まれ辛い」
レフィーヤ「はい!」こく
ケイト「じゃあ行くよ!続いて!!」ばっ!
だっ!!
私を先頭に、アイズ、ティオナとティオネ、ティオナの後ろにレフィーヤが配置し、前へと駆けた。
最短ルートで脇目も振らず、強竜の顎の下へ潜り込むと共に上へ跳び上がって殴り上げ、浮遊で空中静止した。
と同時に、テンペストという声と共に弾かれるように、強烈な風と共に右横へと飛ばされる。
ティオナ「おりゃぁーっ!!」
がぁんっ!!!
待ち受けていたティオナが反対側に飛ばす。
その先に移動してたティオネが、またアイズが、またティオナが、順々に弾き飛ばしていく。