• テキストサイズ

Unlimited【ダンまち】

第82章 光芒(こうぼう)





……‥

ぽとっ

離脱時…
ケイトを見下ろしながら…中空で、僕は涙した


研究施設の通路の突き当たり

フィン「くそっ!!」
だあんっ!!

また…助けられなかった


リヴェリア「神剣を手に入れられる方が問題だ
オリジナルはロキ・ファミリアしか使えないものの、術式で如何様にも変えられるだろう

魔力を吸い取る壁もそうだが…壁に真似をされる、または相殺される可能性が高い
それを危惧しての
フィン「わかっている!!

それよりも…助ける手立てだ!!」


あの当時…

攫われてすぐ…
出入り口を探した、血眼になって探した

だが…見つからなかった、何一つとして…手掛かりさえも!

12時間半もの間…ずっと……


神剣を手にして、ケイトの元へテレポートしようとした
真っ先に考え付いた!

だが…どうしても飛べず、座標さえもわからなかった

神の力による瞬間移動、空間移動も込みで、テラン国においては不可能となっていた
異空間結界という特殊な守られた場、異空間そのものであることもまた起因している

だから…歯噛みするしかなかった



それに進展が見られたのは…僅かな穴を発見したことでだ

テラン国全体の異空間結界に、神の力を全体的に覆い尽くし、僅かな穴や闇を探った
そしてようやくわかった…


ケイトの魂がある場所に、異空間に直結しているのだということが…

迷わず、飛び込んだ
それを追って、リヴェリアも来てくれた
ロキがケイトの恩恵が消えたことを感知していたこともあって、神剣を手に携えて…

武力と魔力しか発揮できない、そんな場所で…まるで誘導されるかのようにケイトの部屋へ向かわされた


だが…一杯食わされた

元より渡す気等なかった
あわよくば人質に取って操ろうという手はず
いや…それは逆効果だと踏んだんだろう……

意図的に場所を教え、不可能だと知らしめつつ、ケイトの魔力感知に助けさせた?
何故手を出さないか…きっと、元から始祖神を出させずに力を手に入れる為では?


ダメだ…情報が少ない、限られている
今考えるだけ時間の無駄だ(頭を振る)

今は…ケイトを助ける策だけ考えろ

恩恵が封じられても、魔力増幅、魔闘が封じられても、強い人が必要だ


僕達のような恩恵に頼り切った冒険者や神の力、それらに全く頼っていない者達を抜粋しなければならない――


/ 5987ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp