第82章 光芒(こうぼう)
あの目…何かに操られているようにも見えた
何か先があるということか?
先手を予め打っておかないと、後手に回ってしまう
即座に奪い返すとしても…余計な手間を掛けては危険だ←顎に手を当て考え込む
念の為…保険を回しておくか
小狼達7人の手を借りるのもあれかとは思ったが…
緊急の仕事が入るかもしれない、それだけでも……
市民カードを通じて、緊急告知をする中…了承を得た
桜(サクラ)達が夢で見た――とも
必ず助けに行く、とも――
ファイ「随分短い滞在だったねえ~…」しみじみ
黒鋼「ふんっ、まだ決まった訳じゃねえだろ」
ファイ「決まったも同じだよ…だって」
小狼「ああ…避けられない」悲嘆な顔で俯く
シャオラン「逃れることは出来ないのか?」苦痛に歪む顔
サクラ「シャオラン…」そっ←シャオランの右腕に手を添える
桜「たとえ無理でも…より良い方へ、結び付けることは出来る
だから…諦めないで
大丈夫だから」真剣
モコナ「うん!モコナも頑張る!!」ふんすっ!!←力こぶ作る
そんな…戦いの準備をしている等とは露知らず……
僕達は重婚式に赴いていた
ケイト(おかしい…先が見えない
予知が発動しない…
避けられない何かがあるのか?
避けてはいけない何かが?
だからそれを防ぐ為に?)顎に手を当て考え込み中
フィン「考え事かい?君らしくも無い
相談してくれればいいだろう?」
ケイト「いや…大丈夫だ、大したことじゃない」
フィン「そうか…ならいい
でも、これだけは忘れないで」
ケイト「ん?」
フィン「どんな時でも…僕は君を助けに行くよ
絶対に、ね?」ウィンク微笑
ケイト「…(徐々に瞠目)
ふっ(微笑)
ありがとう…//」微笑
フィン「^^
さ、先を急ごう
皆待ってる」
ケイト「うん!」たっ!!
そのまま…エルの用意した船に乗って、海底へ移動した
ムー連邦の始祖神の涙は、既に移動されていた
テランの遺跡と呼ばれる場所へ――
そこは神聖な場所らしい
エル「ここは私達が来る以前、3万年以上前からあったもので…
私達王族は皆、始祖神の涙にこちらに来てもらい、ここで式を挙げさせてもらっています」
円状に幾重に渡って広がる字の羅列、その中央に始祖神の涙を移動してくれていた
そこは…ムー連邦からそれ程遠くも無い場所だった