第81章 結び
真っ暗な廊下にて…
糸が張り巡らされた場に
寝室からケイトを担いで抜け出して飛び込み
あっさりと罠にはまったアーニャ
そこに待つのは…狩人のみ!!(キラーン!!)
アーニャ「ニャあああああああああああああああああああ!!;;」涙目
断末魔が略奪者の顎を打つ中、夜中の梟が如く瞳を光らせながら襲い狂う!!
…ぼっこぼこにされて気を失うアーニャをよそに、ケイトを助け出すレイだった……
レイ「ハーヴィーだと言われても…‥
好きで…
いてくれますか?」震&青ざめ
ケイト「?
―――当たり前だろ
俺は…お前が好きだよ
ハーヴィーだろうが人間だろうが同じことだ
お前だから好きだし、愛し合いたいと思ったんだ
そこは変わんないよ――?」微笑
レイ「ぶわっ!!)…←涙が溢れ出す
はい!^^//」翼の腕で抱き締める
ケイト「愛してる^^//」ぎゅうっ!!←抱き返す
人として――
家族として―――
愛し続けると決めたから――
愛し抜くと、決めたから―――
何度も断った…
フィン以外は嫌だと断った
だが…
神に至ってでも、共に居たいと願ってくれた
共に生きたいと、想ってくれた
こんな俺を…掛け替えのない存在だと愛してくれた
神に至るという無理難題を…越えてまで
宙吊りになったアーニャは、そこで寝ることになった
アーニャ「酷いニャああああ!!」
リュー「酷いのはあなたです!!酔って倒れた矢先に!!」
アーニャ「漁夫の利で制しただけニャああああ!!」
リュー「反省しなさい!!!・・」かっ!!!
水は圧縮すれば氷となる
たとえ100度のお湯であったとしても…
氷VIIと言い鉱物にも指定されている
2万気圧以上の高圧で存在し100℃を超えても融けない「熱い氷」だと…
3.98℃という、最も密度が大きい状態で氷VII化すれば…『神水シグマ』で行えばどうなるか……
それが…『最強の刀』の完成の時だった――
氷VIIよりも途方も無い高圧
高圧という理を超える程に圧縮を掛けた結果、鉱物等よりも圧倒的に固く柔らかい水そのものと化した
文字通り…内が柔らかく外が固い、日本刀の造りそのもので……
何故この話をしたかと言うと…同じ手法で神器を強化して出ようとアーニャが必死に足掻いているからだ