第81章 結び
他にも、始祖神の原初の魂は存在する
誤差の範囲内の場合、宿ることは可能らしい
と言っても、1%未満と非常に厳しい
次期始祖神や、次期原初の神の場合、誤差0.000000000000000000000000000000
0×無限大ぐらい、全く同一である必要があると言う…
隔世遺伝、先祖返りと言っても、本当に極々×無限大ぐらい稀(まれ)らしい
1兆5000億年も産まれてこなかった
神として完成した魂が、原初の神と全く同じ、同一の形であり性質であり感情や、様々な至る全てが全く同じだった
それが次期始祖神であるケイトで…348年後に寿命を迎える始祖神(世代交代経験無し)から、引き継ぎをされる後継者という訳だ……
次世代の始祖神という訳だね…
だから……
1兆5000億年も産まれなかったそれが、348年以内に産まれるかと言われればあり得るはずもない;
という訳だね…なるほど………
そりゃあ……
死に物狂いで守ろうとする訳だ;
精霊達まで奮起し、沸き立つ中…ケイトが滝のように汗を流しながらそんなに必死にならんでも、といった空気を醸し出していた;
温度差が凄い;
寒暖差も凄い;
うおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!と盛り上がる神々や精霊達をよそに、
シラーッといった目でどうしたらいいのといった困惑した表情で距離を置くケイトだった…
だが、大事に想ってもらっているのはわかってはいるので、ちゃんとそこには感謝して礼を述べて頭を下げていた
ケイト「私も…あの世に行ったら、ううん…
守れるように、頑張るね
今から…大事に想うし、敬意を持って拝むし、祈るね
いつもありがとう」合掌し、頭を下げる
それ程大事に想われていることに笑みを浮かべたまま、
そう祈った瞬間、透明な清らかな光が辺りを包み込んだ
僕も!♪
僕も!!♪
と、次から次へと精霊達に伝搬し、光同士が瞬き合い、増幅し合っていく
幻想染みた…荘厳とした光達が辺りを包み込んでいた
元々大事に想って、幸せを願い続けていた分…
その言葉に込められた、より一層大事にしていきたい、といった想いが何より、
意味合いも、重みも、とても喜ばしく、嬉しくて堪らない……
そんな念が、ヒシヒシと伝わってきていた……‥
フィン(僕だけ蚊帳の外か…)苦笑遠い目