第14章 遠征
ステイタスの低い人達を前に出して戦わせていた。
フィルヴィスとも遠征出発前に再会したし、共に行く旨もフィンは皆に告げていた。
フィンの代わりはいない。
士気の著しい低下、混乱に陥り、瓦解、思考停止…全滅……
目の前の光景から、考えただけで容易に想像がついた。
フィンがやられることだけは避けないといけない。
もしも間に合わなければ、どんな手段でも防げないことが起これば…私の身を盾にしよう――
そう心を決め、覚悟を決めた矢先…震えは収まった。
前だけを見据えたことからか、随分と落ち着きを取り戻せた気がした。
13階層の中、下の者に経験を積ませる為に手出しを控えるべきという暗黙の了解があるらしい。
まあ確かに、私にとってはいくら狩っても足しにはならなそう…
そう見守っている中、一匹のモンスターが私に寄ってきた。
「がおおお!」
ケイト「がおおおおお!!」
「びくっ!!)・・;
がおおおおお!!」負けじと
ケイト「がおおおおお!!」
フィン「で…あれは一体何をやってるんだい?^^;」
ケイト「威嚇!
がおおおおお!!」
リヴェリア「ぷっ…ふふっ!」くすくす&ぷるぷる
フィン「?どうした?」
リヴェリア「いや…どう見ても、子供が頑張って犬の真似をしようとしているようにしか見えない。
あっはっはっはっはっはっはっ!!!^^」腹抱
フィン「ぷっ…確かに(くす)
童心にでも帰れたのかな?^^」腕組&くすくす
ケイト「がおおおおお!!
それよりも応援してよ!」
『え!?』
ケイト「私は勝つ!モンスターに声だけで追い払って勝ってみせる!
私に賭けて!」かっ!&くるり
フィン「じゃあモンスターが勝つ方に賭けよう」にや
ケイト/モンスター『えええええ!?/がおおおおお!!』←ケイトへ襲い掛かる
ケイト「がおおおおお!!・・」
「びっくう!)・・;」ぴたっ
フィン「威嚇というよりは負けられないという気迫で押し返しているだけだからね」片目瞑&溜息
「モンスターに」
「モンスターに」
「モンスターに」
「モンスターに」
ティオネ「団長が言うなら私も!」
ケイト/モンスター『終いにゃ泣くぞこんにゃろおお!;/ぐおおおお!』←再び襲い掛かる
ケイト/モンスター『がおおおおお!!/・・;(びっくう!』
さて、軍配はどちらに上がる?