第80章 願い
小狼「…そこ?」
ケイト「漢字の、底だ」
小狼「場所は?」
ケイト「自分で、調べてくれ
その時間と、労力が、対価になる」
小狼「わかった」頷
ケイト「まずは…市民カードを、作ってくれ
小狼と桜の
私は置いていけ
足手纏いになる
げふ、ごふっ
(すっ)←桜と小狼の手に触れる
魔術式で繋げておく、触れているのと同じ状態になるはずだ」
小狼「………
済まない
連れて行く」
背負って動き出した
離れない方がいい気がした
それを聞いて、認識阻害を自身に掛けた
眠っているといい、という小狼の言葉に甘えて…
対価は…与え過ぎても奪い過ぎてもいけない。過不足なく均等に。
でないとキズがつく。現世の軀に、星世の運に、天世の魂に…
私の支払った分、対価が多かったようだ
その分、反動が来たんだろう
あの状態に、後に名が付けられた
開放――
この状態時、虹彩と瞳孔(白目でない部分のみ)が各々力強く純白に光る
光彩(目への光の反射)が無くなり、髪が荒ぶり、ローブが激しく波打つ
光が宿った状態で外には出ずに留まり、反射をさせないようになっている
瞳の内側の方が明るいからか、瞳孔が開いた状態になる
光り方は瞳孔の方が力強く、虹彩か瞳孔かの違いは見分けがつく
額に紋章が浮かぶのは憑依された時のみとなっていた
ファイと黒鋼とモコナは図書館で調べていた、海底に行く為に…
ファイ「ガノスって亀の背に作ったんだって」
黒鋼「随分傍迷惑だな;」
ファイ「うーん
でも、ほっといたら魔力の力場でとんでもないことになるって
最初、岩の割れ目に挟まったまま動けなくなってて
魔力嵐地帯っていう場所にまでなって、誰も何も寄り付かなかった所を
国王様、つまりケイトちゃんが助けてくれたんだって
少し動くだけでとんでもない魔力嵐が発生するらしいから
魔力を誰かが使用しないと、とんでもないことになっちゃうんだってー^^♪」にへら
黒鋼「どんな亀だよ…;」
ファイ「でね?すっごい長生きなんだって
確か2万と何千歳だったかなあ?」
黒鋼「2万!!?」ぎょっ!!
ファイ「確か資料にあったはず…(がさごそ)
25386歳!
鑑定でわかったんだってー♪」
黒鋼「随分長生きなんだな…」遠い目
モコナ「ふぉっほっほっ(つけ髭)←年寄りの真似
今は休眠中♪」