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Unlimited【ダンまち】

第80章 願い





ケイト「はしゃぎ過ぎた…;」ぼそっ

テロップ『喜び過ぎました』


アイズ「……

いいな…」ぽつり

そんな言葉が呟かれていたとは露知らず…


ロキ「だあーっはっはっはっはっはっ!!
ひー!!ひいー!!!!」

テロップ『ロキからは笑われ過ぎた』

ロキの高らかに笑い叫ぶ声に、搔き消された



僕とティオネが予約を取る為に2人で奔走している間…

アイズもまた、ケイトと2人きりで…
久しぶりに戦ったり、コクーン限定ジャガ丸君を一緒に食べていたり、のんびりとした時間を共に過ごしていた


勿論…他の皆も、各々で共に……



ローブに名前を付けるべきだろうか、と考え
想い、耽りに耽り…

名を付けることにした


あのローブの名は――シロウ

ずっと…魔闘のように、傍にいてくれたら、支えとなってくれたら…
互いにとって欠かせない支えとなれたら……
そう願って付けたらしい

なんでも…そう思っている内に、白いからシロ、でも魔闘と発音が似ているから……自然と浮かんだそうだ



そういった感覚もまた、冒険者としても、人としても、生きていく上では大事なものだ…人は、己の『心』の動きから目を逸らすことは出来ない、してはならない



大事なのは…『そこ(名)に込められた想い』、だと僕は思う
それは皆も同じだったようで…

その感覚を、想いを、感性を大事にしたい…といったことで、シロウも認めたことで呼び名が定まった

最初に聞いた時は…犬の名前かな?それともクロウと何らかの関係性が?と思ったが……置いておく


その常時在り続ける理由は…閾を少しでも下げる為、つまり…
ある現象(始祖神の力)を起こすのに必要となる力を少しでも減らす為、消耗を減らす為ということ

身を守る以外でも、かなり重要な役割があった…それも、バッテリーのように充電しつつ常に防御壁が張られており、周囲を不要に脅かさない為の鞘の役割も兼ねているとのこと



僕も出来るのだろうか…ふと考えた

が…
完全には出来ないらしい


そもそもが…まだ乗り移るには階層が足りていない、とのことだ

ケイトの場合、状況が状況(緊急事態)だったし…
何より…既に神に至った魂だったから、難無く憑依出来た、といった所らしい



まだまだ修練(修業)が必要――とのことだった


一日でも早くなるよう、頑張ろう


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