第80章 願い
自分の意思で、無関係な人達を巻き込んだのに、
その無関係な人達の為には、決して動かない
認識から違えてしまっているから
だから繰り返す事態へ繋がる
より多くの人を巻き込み、規模ばかりが増大し…世界を滅ぼし、消す次元にまで至ってしまう
それが…癌の世界
癌だけにとって都合のいいように塗り固められ、歪められた世界
それだけの為に、全てが滅される
ケイト「自分達だけなんやろね
自分のことしか見えない考えないから、癌らは←書いてる世界のケイト憑依
口にするのもおぞましい…←総意、憎悪を露わに遠く睨視
(すっ)←自分の左手を拡げ見つめる
この体は…魂の入れ物か
入れ物とは…
学びを与えさせる為だけに創られたもの
この世も、あの世も…全ての世界も……
原初の神々界以外の全ては創り物で…
入れるに値する魂を育てる為だけの、箱庭だ
自分の思い通り(理想)の為なら何でもして責任を果たさず繰り返す人間
それが癌――集団であれ個人であれ関係ない
(ぽおっ)←深く共鳴してか、全身が淡く光り強く光った瞳孔と虹彩で天を見上げる
認識を違えるな
繰り返すな
捨て置け
全ての為に通ずる学び――
癌とは…
それを妨害し、自分の好きな形に歪め…全てを死に至らしめる……
全てを殺し尽くす前に、根絶やしにする」前方へ向き直り睨視
サクラ『駄目!!
あなたが消えれば――全てが消えてしまう!!』
再びサクラの生霊が現われ、今度はケイトの頭を抱き締めた
涙ながらに…震えながら
ケイト「……
(ふっ)←微笑
大丈夫…
消させないよ……(すっ)←頭撫でる
そして…(ずっ)←額の紋様だけが黒ずむ(滅式)
癌だけ見捨てるさ、その全てを」天睨視
始祖神『まあ見とき
癌は…正当か不当かの線引もできない
愚かな人達
一個人(癌)のみにとっての認識を、全体にとっての認識と同一視して、勝手で歪める』
ケイト&始祖神『認識を違えるなとは、それを避けろという意味だ!』
全体にとっての認識を、一個人のみにとっての認識に変える
すなわち歪めることをも強要し、繰り返し、好きに痛め、苦しめて回り続ける
つまり癌は…癌にどんなに好きにされても、癌にとっての認識に合わせて寄り添うことを全てに強要し続ける外道
「違えた認識」という名の暴走――