第80章 願い
普通にスルーされるケイトを、
更に僕等はスルーして、日程と旅程をサクサク進めていった
リヴェリア「当日お泊まりは無理だろう
その辺りはどうする?ケイトは妊婦だが…」考え中
ブランシェ『出来なくても雲クッションとか水毛布に水布団があるでしょ』
リヴェリア「最悪それで凌げるか」ふむっ
人として素晴らしい…
そう世間から評されるケイトとは真逆に…
対照的に扱われていた……;
ケイト「………」ずうううううううううううん
フィン「ドンマイ;」ぽんっ
ケイト「はああああああああっ;」肩を更に落とし深々と嘆息を零す
フィン「世界一周旅行で…何をしたい?」
ケイト「……………」考え中
フィン「?ケイト?」
ケイト「ダンジョン以外のモンスターを全て根絶させる
勿論、魔族以外だ」
『!!』
ケイト「手始めに…竜の谷を滅ぼす
それから根こそぎ全て滅ぼす
テイマーのモンスターだけは除外するとして…
どうするかな……」顎に手を当てて考え込む
フィン「いや…
(竜の谷には寄るだろうとは思ってはいた←4206ページ参照
思ってはいたが…
これは想定外だ!」冷や汗が流れる
アイズ『どうしちゃったの…?
変になっちゃったの?』
アーニャ『なんか変なものでも食ったのかニャ?』
ケイト「至って正気だよ…
どうせやるなら一息にやる方がいい
必ず竜が降りてこないとは限らない
それで泣く人がいるのなら…いっそ滅ぼす
それだけだ」真剣
『…………』
水を打って静まり返っていた
ガレス『うーむ…
以前までのワシ等では賛成したんだろうが…』ガシガシ←後ろ頭掻く
ケイト「何か問題でも?」
アイシャ『些か過激過ぎないかい?
まあ内容は妥当だとは思うが…』
ここまで過激な内容を持ち出されるとは思ってもみなかった
という想いがはっきりと伝わってきた
僕も同じ想いだ…
いや…
実際に見えている分、余計変化に驚いたのだろう……
何も感じていないかのように…冷徹な想いしか、伝わっては来なかったから
寧ろ…怖い
ケイト「………
すー
はー
……悪い
性急過ぎた
魔族達への風評も関わっている分、早めに終わらせたいんだ
外にいるモンスターが全て、魔族だけにさえなれば…後は何とか出来る
私達の世代では無理でも…先ならば、と考えたんだ」