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Unlimited【ダンまち】

第79章 合一の先





リヴェリア「一つ言わせて欲しいことがある」

ケイト「え?何々?」

フィン(ケイトの素が出始めたね…)ちらっ

改めてケイトの正面に座るリヴェリアに対し、僕は左隣に居るケイトを見やっていた


ケイト「?」

顔を覗き込んでくるリヴェリアに、一瞬眉を顰めた


リヴェリア「……全部…自分一人でやろうとするな」

ケイト「!…//」

リヴェリア「全部自分ひとりで抱え込もうとする
犠牲が出るのなら自分ひとりだけに済ませようとする

総じて――無理ばかりする、ひとりで問題を抱え込み勝ち、責任感が強い

といった所だろう…お前の、変わらぬ軸というものは……


本当に…よく似ている。

どの世界に行っても、お前は…変わらないままだ(微笑)
いつでも…私を、助けようとしてくれる…目を逸らさないでいてくれる、ちゃんと聞いて、理解しようとしてくれる…

私は…お前のそういう所に惹かれたんだ。

だから…どうか、忘れないでくれ。
ひとりではないのだと、そうさせたくはないのだと……」

ケイト「じわっ)……

え…」ぽとっ←右目から涙が零れ落ち
ぽとぽととっ←双眸から涙が零れ落ちる

フィン「僕からも言わせてもらうよ。

君はひとりじゃない。
それを、どうか忘れないでくれ」微笑

ケイト「……‥;

いや…でも
フィン「君がコミュニケーションが苦手なのは知ってるさ。
でも…それを通じて、ちゃんと理解しようと出来る人間だということは、十二分に知っている。

ちゃんと知ろうとする。自分の責任じゃない所まで背負おうとする。
空回って、無茶ばかりして、死にそうになって、それでもなにくそと食らいつく、馬鹿みたいに助けようと躍起になる君がいる。

でも…君は変わらず、総じて…誰も巻き込まなかった……

それは凄いことなんだよ…本当に。
僕が断言できるぐらいにね?


だから…もっと、自信を持って欲しい。

有難いぐらいに、助けられているんだ。
君が助けようとする度に、誰も…苦しんでなんかはいない。

そりゃミスだってするだろうけれど…君は、そこから立ち上がって、『生かすことの出来る強さ』を持っている。
それが、僕等を奮い立たせて、立ち上がらせてくれる…抗癌剤なんだと思う。
防腐剤だったかな?魂の…


だから……大丈夫だよ?

僕等がついている。
君は…ひとりじゃないよ?」ぽんっ


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