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Unlimited【ダンまち】

第79章 合一の先





顔を見合わせながら笑い合う光景に、僕は笑っていた

気付かぬ内に元の世界に戻っており、辺りを見渡すと時が止まっていた


フィン「………

それで…君は、何を伝えたいんだい?」

ケイト?「癌の咎の重さよ――

あ奴に生きる権利は無い」
フィン「試練の為に、産み落としたのに?」

ケイト?「それは『学びの場(チャンス)』を与えてやったに過ぎない

要らぬと捻じ曲げ、やりたい放題にすることを正義だと歪め、学びを投げるのならば、
機会等要らぬと主張するも同義…

最早要らぬものということに外ならん


消える以外の選択は許さん、是非も与える無かれ

当然の権利だ
横暴を正義だと歪めるのだからな…」

フィン「……(瞑目)

一ついいかな?」すっ←開眼


ケイト?「?何だ?」

フィン「……‥君は…いつから抱いたんだい?
その想いを」

ケイト「学ばぬまま迷惑を掛け続ける
それを横暴だと言わずして何だと言う

俺は昔から、消えるべきだと思っていたよ…癌そのものを」

フィン「…違う……」

ケイト?「?」

フィン「……君は…嘘でも、そんなことは言わない

やり過ぎだ
そう思う行為は、断じてしないようにしてきたはずだ!

必要だからと、やれる人にはならないんじゃなかったのか!?


言うことに関してはいい!情報の整理だって必要だ!大事なことだ!!
悪い所がどこなのか、自他共に自覚を促す為にも!!

だが…消すとか殺すとかはまた違う!!

自分の気を満たす為だけにやる行為だ!!

世界が消えない場合では…!意味が!変わってしまう!!」

ケイト?「ああ…学びを与えてやる価値も無いものだ」
フィン「そう断じるのは君ではない!!

君一人だけではなく…
時空神で未来を見てから!!」
ケイト?「見たんだよ

これ程に醜い存在は無い
だから消された

今後も消されていく
そのことに何か問題でもあんのか?」
フィン「大ありだ!!」

ケイト?「どこに問題視すべき点がある?
欠片もねえようにしか見えねえが?」


フィン「今回のように記憶が消えたり、何かで穴埋めされたりしたら困るんだ」
ケイト?「それに合わせて世界を消せってか?」
フィン「違う!!そうじゃない!!

君が…無理をする」

ケイト?「?」眉顰


フィン「お願いだ…君一人だけで、何とかしようとしないでくれ」


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