第78章 火の都
ケイト「全てが解決して、玖楼国に辿り着いた後…
2人は異なる状態で、5人でこちらの国に来てくれ」
小狼「!玖楼国のこと、知ってるんですか?!」
ケイト「ああ…」
サクラ「あの…2人が異なる状態とは、一体?」
ケイト「全てが終わればわかる
それまで…お前達には神の力による手出しを一切しない
それと引き換えに…この国に辿り着いた時、お前達が最も欲するものを神の力で与えることが出来る
旅をし続けなければならないのは、変えられないようだが…」
『?????』
サクラ「どういうこと?」
モコナ「さあ?」
ファイ「まあー、その時になればわかるんじゃない?」
黒鋼「んな適当な;」
ケイト「あ、マガニャンの魔道具の贈呈とかそういった諸々の対価は「羽の件で何か起こるまでこの国にいて、幸せに過ごすこと」として貰っているから
その件は省かれてるよ
マガニャンの中でも色々な作品あるみたいだから、読み込んだ後、作品別に自動で分けて後で見直せたり、号数毎に分けるようにもしてあるよ」←2610~2615ページ参照
黒鋼「お、おう。助かる」
小狼「どうして…そんなにしてくれるんですか?」
ケイト「………」
小狼「何で……そんなに…俺達の幸せを願うのですか?」
ケイト「………お前達は…色々なものを、背負ってきた。
そしてそれは…これからも続いてゆく。
私は…お前達が報われて欲しいと思っている……」微笑
『………』
サクラ「あの……」
ケイト「ん?」
サクラ「教えて下さい…一体、何があるんですか?」
ケイト「………それは、『まだ』教えられない…」
黒鋼「何故だ」
ケイト「教えてしまえば、未来が変わる」
『!!』
ケイト「そればかりか…お前達が払わなければならない『対価』が大きくなり過ぎてしまう。
私が教えられるのは…ここまでだ。
お前達が…ちゃんと5人で来れること…切に願っている。
最後に一言だけ…言わせてくれ。
道は続いている…
これまでも…これからも――
たとえ、どれほど…望んでなかったとしても……」
天を見上げたまま…呟く背は…どこか寂し気で……
遠い未来を憂いていることが、見て取れた
それに5人は頷いた…確かな約束として、結ばれた後…世界を移動した
羽を、サクラに戻してから