第78章 火の都
ゲンコツ後、黙ったままシンとその父、二人の襟首を掴んで去っていく妊婦に…
リザ(凄い妊婦…;)たらーり←冷や汗混じりに見送った
フィア「地上のお人って賑やかなのですね^^」
周囲(違う;)異口同音←だが言えなかった
あの妊婦とは裏腹に…
ケイト「ぴいいいいいい」
声にならない声を上げ、すっかり怯え切っていた
曰く…
7歳ぐらいの頃
ケイト「?」
寝苦しい夜、何かに服を這われる感覚がした
違和感を感じて身を起こしてみると、触覚を動かすゴキブリが胸元におり
そして…それが徐々に顔に向けて這ってきていた
あっという間に顔面に近付き、悲鳴を上げながら横凪ぎに払った
何度も何度も払った
だが…それが更なる悲劇を生む
ゴキブリは飛ぼうとし、その羽音と共にケイトの左手の裏拳が壁に衝突
左手の甲に違和感が生じ、見てみると…
今のケイト「かっ!!)そこには!!!!!
足を必死にバタバタ動かすゴキブリが潰れた羽を動かしながら足を何度も何度も動かして動かして動かして腹を見せたまま何度も何度も何度も何度も
テロップ『背景音:きゃあああああああああああああああああああああああああ!!!!!』
いやああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!;;」がたがたがくぶるがくぶる←頭抱える
今のケイトのがうるさい
下敷きになったゴキブリは、ケイトの左手の甲にべったりと引っ付き
上記の通り、まだ生きた状態で張り付いたまま暴れ続け、その光景を見たケイトが手を振り、だが落ちず
ケイト「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」
当時、7歳でありながら、近所に響き渡らんがばかりの大声を夜中に上げ、
布団の中のお母さんにべったり張り付いて泣きじゃくりまくっていたという
ケイト「びええええええええええええええええええええええええええ;;;
わあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ;;;;」
そして現在…僕の腕の中で、真っ青に青ざめ、びくびくと怯えるケイトがそわそわと落ち着きを持てず、忙しなく周囲を警戒していた
ケイト「???」真っ青そわそわ
フィン「大丈夫だから^^;」なで