第78章 火の都
CMがあったのは開会式の半時間前
僕がリヴェリアに言われていたのはそのすぐ後だった
ケイトが目を輝かせ、次々にアイディアを発案していく中…僕が釘を刺す
それがお決まりになっていた…僕達の中では
あのCMも水布団と水毛布に合わせて、9時頃に完成したものだ……
それをケイトは楽しんでいたし…僕もまた同じだった
心地いい空間だった
時間だった
だから――もう少しだけ、と、不意に思ってしまった
その願いが叶ったのか…少しだけ、時が止まっていた
このまま――消えちまうのかな
そう言った頃が、もう今では懐かしい
始祖神の記憶に押し潰され掛けた頃が…
今では…自分という記憶も、人格も…何一つ喪うことなく、ここにある
君が要ること
大事なこと…
目一杯伝えて…伝えて…ぶつけて…‥
やっと―――
やっと―――――ここまで来たんだ
誰にも――穢させはしない(ギリッ)←遠くを睨視
その頃…水布団を買う為に1人の妊婦が家族を引き連れて押し寄せていた……
うん…
物凄く黒いオーラを身に纏いながら……;
何かの魔の前触れかと思って緊急通報されたのだが、まあこれもご愛敬ということで…あはは^^;←笑みが引き攣っている
店員「本人様のみのカスタム
1人1個とされているのはそれでです
ご家族で一括で買うと割引となります」
シン父「へぇ、どれぐらい安くなるの?」
店員「ざっと3000円ですね」
シン母「えー、もう少し」
シン父「十分だって!;1割も引いてもらってんだぞこっちは!!;」ぐいぐいっ!
市民カード一括での支払いに伴い(ポイント割引)、
本来なら子供も含めて3人で3万3千の所を、3万円になっていた
初等部0円、中等部5千円(機能制限あり)、高等部1万円、15歳以上2万円
店員「随分お世話になっているので、これぐらいは…^^;」
シン母「他にはどんな機能があるの?(キラキラ)
(そっちで穴埋めしてもらお~っと」にやにや
店員「マントにも出来、スカイリングも可能
水を空中で操作するようなものだと思って下さい」
シン父「マント…いいねえ!男心わかってる!//」ぐふふ←スーパーマン想像中
店員「更にお疲れの時にマッサージもしてくれますし、熱が出て辛い時に冷やしてもくれますし、動きもサポートしてくれます」