第77章 新時代の幕開け
原初の神々界、立ち入り禁止令
癌は来るな
ケイト「そもそもが霊界でも上に来れないようにしてるじゃん」
始祖神「知ってることぐじゃぐじゃ言わない」
ケイト「はい;」
始祖神「どうせ悪口だと言われるのだからやめておきなさい
もう教えるのは」
ケイト「でも独占にならない?」
始祖神「それを嫌がって共有しようと教えた結果が、「悪口だから~♪」でしょう?
もうやめなさい!!
悪口扱いされて悪口言って正当化されるのが落ちでしょうが!!」
ケイト「だねえ…やめとこう」
比較的あっさりと引いていた
もう少し食い下がると思っていたよ
癌化を押さえたいかと…
いや、押し付けになるからやめたのか
そう思い直した
それに滅神は頻りに頷いていた
アーニャ「あー…にしても本当複雑ニャ」
リュー「ええ…だから癌には癌の理屈があるのかと
アスフィ「リュー、それは違いますよ」
え?」
アスフィ「癌に理屈等ない…
あるとするならば、己の感情、本能のみです。
自分の思い通りだけであって、それ以外は在り得ません」
アイシャ「確かにね…
癌がしたのは無謀、妹分の癌を助けてくれたこと『だけ』感謝こそすれ。
そこから生還させてくれた恩人、いや、恩神であるフレイヤへ何もしないまま、笑って仇で返し続けたのだから…
終いには…私達に助力を求めた、肝心な時に何もしなかったくせして…」わなわな←怒り心頭
強く握り締め続けたのか、拳から血が滴り落ちる
リュー「もうやめましょう、キリがありません」
不毛と判断し、止めに入った
アスフィ「ですね…無用の長物です」
アイシャ「長物にもなりはしないがね(嘆息)
水の精霊界で、クゥーの浄化を受けて怨霊でなくなったのが何よりの果報だったよ
本当に、よかった…」涙目微笑
リュー「ええ」晴れ晴れとした笑み
アスフィ「何よりです…^^」目を伏せる
アイシャに、静かに2人は寄り添っていた…
もう二度と離さないから、そのつもりでいな!
そうケイトの腕を掴み、笑い掛けるアイシャを…
僕も、リヴェリアも、椿も…誰も、止められなかった……
ヘファイストス「一件落着…ね。
一時はどうなることかと思ったけど」微笑
ヘルメス「それは違うぜ?
ヘファイストス「え?」
そうさせたんだ…我らが救世主、ケイトがね」ウィンク