第77章 新時代の幕開け

なるほど…

アスフィが作ったことを話の流れで察したか
まあ、当たり前と言えば当たり前だが…

そう言えばヘルメスの姿を見ないね…


二柱の神々が癌の余波を受けて消えたそうだが…その影響か？

以前、ロキ・ファミリア、フレイヤ・ファミリアが主力となる前のファミリア
そのファミリアの主神の名前が思い出せない…

いや、とっくに天界へ送還されたそうだが……



まるで――最初からいなかったみたいだ



フィン「……神ヘルメスは元気かい？」

アスフィ「ええ（やれやれ瞑目嘆息）

変わらず…
どこぞの誰かの尻を追い掛け回してます；
面白そうだとかで；」はああああっ

額に手を当て、瞑目と共に深々と嘆くかのように深く深く息を吐いた


うん…気持ちはわかるよ？^^；

そう訴えを返すと、
ありがとうございます、お気持ちだけでも嬉しいです；

と、再び嘆息で返された



せめて…あの悪癖さえ無くなれば、とも……



フィン「……リヴェリア」顎に手を当てたまま思案中

リヴェリア「？」フィンへ目を向ける

フィン「…調べて欲しいことがある」

リヴェリア「なんだ？
お前が頼み事とは、珍しいな」

フィン「僕達以前のファミリア…
三大冒険者依頼の、ベヒーモスとリヴァイアサンを討伐したのは…

どこの主神のファミリアで、誰だった？」

リヴェリア「リベルトだろう
二つ名は【ギラン（閃炎）】

二つ共そうだったはずだ」


フィン「…その主神の名は？」

リヴェリア「ピクッ）………

それは……」

フィン「先程から思い出せないんだ…

不思議とは思わないか？
まるで、元からいなかったかのように、ぽっかりとあいている」

リヴェリア「………そうだな…

名うてのファミリアだったことには違いない
のだが…肝心の主神の名が出ない」

フィン「ああ……不思議なことに、ね？」

これは調べてみる価値がある
そうも言った

が…ロキ達はと言うと……


ロキ「ああ、どっかの神やろ

ずっとクロノスが神々の政権握っとったからな
子を一人も作らんかったし…降りてくる理由が無い

今もクロノスとガイアは仲良う天界で仕事頑張っとるし

それ以外となったら…誰やろな？」

フレイヤ「さあ？興味ないわね」

ケイト「……；

あれ？誰だったっけ？；」

始祖神「ハデスとペルセポネよ」