第77章 新時代の幕開け
それを尻目に微笑し…僕等は領主邸へ移動を始めていた
夕日を背にした握手は赤道直下で、17時半にしたことだ
ガノスの件は、16時半頃のことだ
立ち入り禁止海域の上空を飛ぶだけで撃ち落される程、海の精霊達の怒りは凄まじかったから…
クゥーのお陰だね
大陸棚、最も多い
海、次に少ない
深海、最も少ない
最初の順番が違うだけで、組み合わせを自由に選べる。
深海の海底火山から微生物として生まれて進化していき海から陸上へ上がっていく様子を見たい人は、深海コース。
逆に陸上、大陸棚から海、深海へ潜っていきたい場合は、大陸棚コース。
海の真っ只中から、深海、海中の地表に沿って大陸棚、陸上へ上がっていくか、反対に大陸棚から順に深海へ潜っていくか、を選ぶ海コース。
計3つのコースがある。海の場合は2コースあるので、厳密に言えば4コースだが代金は同じ。
各々の説明する箇所と内容は同じなので、気分的な問題で受けにいく人も多い。
15分に1回、1回につき最大600名まで可能。
特急車両は全部で6つ、1つの車両につき100名。
大陸棚、海、深海と、その時間帯内で購入された数毎で、車両が3種類に分かたれている。
3,1,2か2,2,2か、その時毎で異なる。
購入後、チケットを持った人でなければ入れないグループ専用車両に乗り、席につく。
5分前から解説が始まるので、それまでに乗車しなければならない。遅刻厳禁。
だが今回は迷いに迷って4分遅刻、開始時刻1分前に来たので、やむを得ず水の中でのドッキング背景を見れるようにすることで、本来ならあるはずの解説映像を強制的にスキップさせ、間に合わせることに成功した。
他のグループまで巻き込まれたので、今回の開始時刻に乗り合わせた皆に限り、全てが透明になりドッキング背景が見れたという訳だ。
しかし別グループの人達は、お互いを見ること、認識することもできない。
一切揺れもなく、あるとしても少々風とGが感じる程度。
風を水の中のように纏わりつかせ、水の中にいると錯覚させている。
グループ毎に区画が分かたれている。
外に出る時は一瞬で並ぶ必要がない。
混雑しないよう異空間で常時調節。
グループ以外の人数が、5平方メートルにつき最大1人になるようにしている。
予知で次に見たいものも動きも全て把握しているので、共にいようがない。
