第76章 冒険者依頼(クエスト)、来訪
癌の中にあるのは…
自分のことだけ
自分の理想以外の在り方を認めない
それだけだという。
だから…癌の為に行動するのはやめろ。癌を生み出さない為に行動するのもやめろ。
でもちゃんと自分の想いは吐き出しなさい。でないと自分が消えちゃうし潰れてしまう。
とも言われた。
傷付いたとわかっている、だが繰り返す
これではただの嫌がらせだ
というのは誰でもわかる話。
そこから努力して減らそうとしてくれて初めて…大事にされている、と捉えられる。
が、そんなのはお構いなしに、緊急事態だからと何でもやる。やりたい放題する。
やりたい放題する為に、自分の理想の為だけに、他を大事にしないことへの免罪符に仕立て上げた、とも言える…
何でもする為、したいようにする為、無いものとする
ケイト「いい目的であれ、悪い目的であれ、
「何でもするようになること」が問題」
パチパチパチパチ
ケイト「『被害縮小、減らすことに努めましょう』
ってことだよね?」
始祖神「んーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーぅ!」
「「?」」
始祖神「花丸五重丸ぅぅぅーーーーーっっっ!!」
どんどんパフパフー♪
ケイト「あくまで、フィンが語った過程は、癌の一例に過ぎない
癌の、全員が全員ではない
共通する部分はきっと、「何々の為なら何をしてもいい」
「そう捉え、実行に移し、減らそうと努めない、人の為の努力をしない心」にある
合ってる?」
こっくり!
「苦しませて回る手段」を取り
「正当化に走り続ける、人へ正当化を求め続ける」
何でもしてでも、具体的に言うと「人を苦しませて回ってでも」、「無理を一方的に押し通す」
そこが、癌の「基柱(きちゅう)」なのだという
基柱とは…中心となる柱のことだ。
『守れなかった、と、「形」ばかりに捕らわれないで
縛られないで
「自分の望む理想」の枠組みに、振り回されないで
惑わされないで
『想い』と向き合ってくれた、守ってくれた、守る為に戦ってくれた
死んだ後も…その『想い』を忘れず、汲んで、抱えて、共に生きてくれた
それが…それこそが……私達の望む、『宝物』
『想い』を、無いものとしない…
そんなあなただから……
「苦しめて回るやり方」を、決して取らないあなただから…
人のせいにして責任逃れしないから』
