• テキストサイズ

Unlimited【ダンまち】

第76章 冒険者依頼(クエスト)、来訪





肩に手を置いて微笑み掛けると…ケイトもまた、微笑み返してくれた。

一つの感謝と共に…


これで…少しは、前に進めるだろうか……

その先が見えて、少し安堵した。
自由に飛び回るクゥーに、霊達に…見上げながら微笑みを向けた。



始祖神が言うには…癌への罪の指摘自体、もうやめた方がいい、とのことだ。

いくら叱責しようとも、中身が無いのだから成長もしようが無いのだという。
まさに馬の耳に念仏そのもの、とも言い換えれるらしい。

現実を受け入れること自体が無理なのだから、どうしようもない。
言うだけ澱みが増えるだけできついだけ、しんどいだけ、だからしない方がいい、とのことだ。


「限度を弁えない正当化」、とは…
「正当化できる限度を超えた無理を、自ら押し通し、弁えない」という意味合いで述べたのだそうだ。

うん…まさに、「癌そのもの」とも言える表現だと感じた。

それはケイトも同じだったようで、深々と、何度も何度も、その言葉に頷いていた。すぐ横で……



…………まるで…赤べこだな

ケイト「?」
フィン「いや、なんでもないよ」ふいっ
んん゛っ←吹き出す

ケイト「???」首傾げ

何度も一生懸命に頷く人形がよぎった


あれから…クゥーはケイトについてきたがり、エル達の了承もあって連れて行く運びとなった。

念の為、海底人の種族がどれか問い詰めたが…


ケイト「エラ?」
エル「これだよ
耳の後ろにあってね?」微笑し屈む
ケイト「かっこいいいい!!」キラキラ

エル「獣人という枠組みに分類されるかも」
フィン「やった!(ぐ!)←拳握
やったぞ!!!」わなわな
「「??」」

フィン「僕は…僕は!
新たな驚異に打ち勝ったんだああああああああああ!!!!!!」号泣&拳ごと両腕を上に挙げる
ざっぱあああん!!!!
断崖絶壁の上で海に向けて叫んだ

ケイト「どしたのフィン?急に叫んだりして」きょとん
エル「ははは(そんなに嬉しかったのか…^^;」

重婚者が増えそうで気が気で無かった僕は、迷わず叫んだ


エル「始祖神様の涙は、私達が責任を持って守護します」胸に拳を当て敬礼

ケイト「ああ、頼んだよ」
微笑し、慈しむような眼で見つめ、頷く

エル「はい、始祖神様」深々お辞儀

ケイト「?」ちらっ←自分の魂の中にいる相方(始祖神)を見る
「「ふふっ^^」」


/ 5980ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp