第76章 冒険者依頼(クエスト)、来訪
エル「ふふっ。はははっ^^」
時間がわからない為、市民カードを見た時に確認すると…
15時半を回っていた。
そのすぐ横から、国王が肩を組んで酒を進めてきた。
少しだけと言ったのに…次から次に、酌を進めてくる。
空っぽになった瞬間から、満タンになったようにさえ見えてくる始末…;
………弱ったなあ…^^;
そう思ってケイトへ視線を軽く向けると…
エルと談笑していた。
酒も飲まずに……
ケイト…代わってくれないか…?
切実に、そんな想いがよぎった。
聞く所によると
アトランティスは
精霊王を解剖して海の精霊の怒りを買い、消滅した訳だが…
解剖する前までは、精霊達だけで聖域を作り出して侵入を拒んで、力を合わせて守り続けていたという。
実は…浦島太郎の起源、らしい。
ケイト「はっ!)!!」瞠目
エル「?どうかしましたか?」不思議そうに首を傾げる←若干赤ら顔
ケイト「ってことは…(わなわな)
今ここで数分過ごしているだけで数年もの時が…」真っ青がくぶる
フィン「ぶふっ!←酒を吹き出す
!!?;」ゴシゴシ←口を拭く
エル「そんな恩知らずなことはさせません!!!!!
ケイト「え?
あ、そうなの。よかった
エル「アトランティスと一緒にしないで下さい!!」
ケイト「うん、ごめんね;
そっか…
アトランティスは…竜宮城…」
エル「正確には、アトランティスの外れです」
ケイト「え?外れ?」
エル「頷)はい。
最も東の、遠く離れた場所に位置しています。
地図を見せてくれますか?」
ケイト「あ、はい」さっ←差し出す
立体地図を、市民カードの起動と共に出した。
『おおおおお』感心
エル「凄い地図ですね…
えっと…深海を映せます?」
ケイト「うん!」大きく頷く
言うと共に深海地図にした
すると…
ある地点を指差した
極東から南東へ、遠い位置にあった。
流石に精霊によって邪魔されているのか、肝心の位置は見えないが…
うん、行ってみる価値は…
いや、やめておこう。触らぬ神に祟りなし、だ。
それはケイトも同じようで…荒ぶっているようにも見える様相に、見なかったことにした。
逆に、アトランティスの本部を尋ねると…
もう一つの冒険者依頼(クエスト)先の地から、そんなに遠くは無い位置にあった