第76章 冒険者依頼(クエスト)、来訪
なるほどね…
つまりは…
例の職員を誘導させたのは、中尉だった、という訳か…
誰か一人でも立ち上がったのならば、それだけで全員が全員一遍に立ち上がる…
確かにあの当時は、そんな一触即発の状況だった。
暴動を起こすのは、最早避けられないことには違いなかった…
だからこそ、それを止めるのではなく、遅らせることにシフトチェンジした。
あの言葉も、想いも…同じくするものだからこそ、というのもあってかもしれない。
いや、同じだったからこそ、耳を傾けて、注視した。
だからこそ、暴動は止まり、一丸となって固まった。
意思を、想いを、共になって、重ね合わせ、固めたのだ…
癌のファミリアのもとへ行くことも無く…要は足止めだった。
だが、それを機に、消されるまでの時間稼ぎも出来たし、巻き込まれる事態も防げた。
最高の案であり、施策であったとも言える。
中々に立派な功績だ、という訳で…一階級特進でもさせることにした。
これで中尉は、大尉となった訳だが…
果たして、これからどうなっていくことだろうか。
そう想いを馳せる間もなく――
水のエリアで、
力を出せる装置を付けたまま、本領発揮とばかりに水の宮殿を作り出し、
それをそのまま、四方八方へ国中に至るまで水まきをし出したケイトを…
さて、グーパンチでもしようか!^^
そう決意を固め、拳を固めた。
殴るその瞬間まで、あと数秒――
そんなこんなで…
大人しく、昼食を食べ終わった後ということでの食後の運動は、これにて強制終了とした。
ケイト「まだまだ足りないよおおおお;」
フィン「うるさい」
ケイト「愛してるからキスを
フィン「何度でもする」チュッ
ケイト「言われるまでもなく?
フィン「当然だろう」
ケイト「打てば響くとはこの事」だきっ!ぎゅっ!
フィン「ああ」ぎゅっ!
リヴェリア「……
お前達は…恥ずかしくはないのか?;
この天下の往来のど真ん中で」
ケイト&フィン『この想いに、恥ずかしい要素等ない!!!』
リヴェリア「「朱に交われば赤くなる」とはこのことだ;はあっ」額に手を当て嘆息
フィン「だが二人きりの時のみにしたい、希少価値を上げたい、もっと大事にしたい
そんな想いはおかしいか?」
リヴェリア「おかしくはないから黙っていろ;
ケイト「私はー?」挙手
言うまでもない!!;」
