第76章 冒険者依頼(クエスト)、来訪
女性「あの…大佐;
もう12回目ですよ?;いい加減やめたらどうですか?;」
男性「いや、まだだ!!
まだやり足りん!!」
火を出し、思うが儘、自在に扱いこなしてみせる大佐…?
その男性は、高笑いをしながら
長子に乗って何度も何度も指パッチンを繰り出して、能力を行使し続けていた…;
……いや、いいんだけれどね?;
いいんだけれど………
回数制限は2回までで、
しかも並び直さないといけないというルールがあるんだが……;
すぐ後ろで、子供が今か今かと目を輝かせながら、キラキラとした目で見つめ続けているんだが……;
女性「…………まさか…
まだ、引きずっているんですか?;」
男性「違う!!
だん!じて!ちがう!!!←ずいっ!!
雷しか適性が無かったからという理由ではない!!!!」くわっ!!←真剣開眼
テロップ『どこからどう見てもそう!!』
男性「中尉!!
君は!私がそのような狭量な人間だとでも思っているのかね!!!?」キラン!!
中尉「思ってます」きっぱり←真顔、ピクリとも表情を動かさず
『………』シーン
おや、水を打ってしまったね
大佐「………(だらだらだら)←滝汗
即答…?;」ぽかぁーん←真っ白に燃え尽きている
テロップ『最早立つ瀬無し!!』
中尉「行きますよ。
もう十分堪能できたでしょう?」ぐいっ!
大佐「待て、まだ最後の大爆発が;」じたばた←何とか踏み止まろうと必死
中尉「子供じゃないんですからいい加減切り上げて下さい」ずるずる←手を掴んだまま引きずる
大佐「ぐさぁっ!!」
テロップ『口で言うんかい』
中尉「子供を優先しないで何が防衛隊ですか?←怪訝睨視
大佐という立場にある身なんですから、いい加減にして下さい」そこはかとなく怒りを感じさせる表情
大佐「う、うむ;すまん;」お辞儀
中尉「わかればいいんです」さらり
やれやれ、やっと退場か…
遠足だろうか、子供達がわっ!と騒ぎ立ち
押さないで!順番守ってねー!といった先生の誘導に、
はーい!と素直に返事をし、言うことを守って、しっかりと耳を傾けて聞いていた
大佐「と…所で……
オラリオのギルドへ出張に行っていたようだが…
どうだった?」おずおず
中尉「散々でしたね」きっぱり
大佐「………え?;」
中尉「さんっ!ざんっ!でした」真剣←怒りを感じさせる声
