第75章 神器、覚醒
だから…黒の国ではお祭り騒ぎになる――
光を精査して清浄神に預けた後、闇はベルトコンベアで送られ、溜まってゆく。
その闇が限界値まで溜まった後、邪神が一同揃って殺到し、文字通り捌く。
ずっと同じ作業で溜まった鬱憤…
フラストレーションがたまってか…
「野郎共行くぞおおおおお!!!!」
『うおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!』
とても…祭りとしか思えない程の熱気にあてられ、ケイトまで
私もやるうううううううう!!!!と身を乗り出し飛び込み掛け(清浄神の皆に羽交い絞めにされて止められた)、巻き込まれ掛けて危なかったという…;
勿論、僕からも併せて謝罪しておいた;
まあ…気持ちはわからないでもないけれどね?^^;
参加したくなる気持ちは誰もが一緒らしい
うんうん、と清浄神まで頷く程のものだった…
神の力にも、光と闇がある←2120,2194ページ参照
闇だと魂が消滅を望んだ全てを滅し、破壊に向いており
光だと魂の望む全てを叶える。
ケイトがあの当時、
黒色に光りながら始祖神の紋様(⦿)が現われたのは、闇としての顕現(滅式)だからだ。
光としての顕現、使用ならば純白に光輝き、力が解放される。
今となっては、魂から直接神の力が出せる為、魂が位置している額のみとなっている…
闇
滅式(めっしき)
消滅させるのに特化している
滅神様が世界や癌の魂を消すのもそれ
邪神様のズンバラリン(捌く力)もそれ
「容赦しないから、だって
見せてもらった時に、色々と教えてもらったんだ」
そう、ケイトから教わった
光に名を付けるのなら命式(めいしき)だろう、とも…
殺さず…滅さず…生かして、命とするから…
神に至り、慢心さえしなければ、闇を御し切り光と変えることが可能となる。
全体への影響、迷惑を考えた上で、巻き込まないよう細心を続けていた。
だから…それを怠らない限り、学びに変え続ける限り、闇に飲まれることはない。
決して――
だから…神器を、授かった…
原初の神々からの、信頼の証として――
僕等、だけが……
魂に宿ったそれ(神器)を…ケイトは神の力の解放と共に額から出し、手に取った。
避難訓練の開始だろう。
避難指示から程なくして急速に避難は完了した。
戦いの始まりのサインが切って落とされた――