第13章 結婚式と初デート
ケイト「待ち時間の間に説教するなんて!;」ぐすん
フィン「頼むから無茶をしないでくれ(溜息)
後から聞かされる側としては生きた心地がしない」
ケイト「う…確かに、逆でもそうは思うけど;」おず
フィン「ぽんっ)なら、くれぐれもそういう無茶はやめてくれ。
やるにしても、せめて一言言ってからにして欲しい。
58階層のドラゴンを魔力と化す計画を話した今日みたいにね」
ケイト「うん。ごめんなさい」しゅんっ
ここは温泉ゆらりおで入館する為、順番待ちとなっていた。
そんな時に聞いて知ったことで説教をしたのだが…
半泣きになるケイトに、僕はその肩に手を置いて言い聞かせた。
するとケイトは肩を落として俯いた。
どうやら説教が効き過ぎたかな?^^;
フィン「君のいい所は、素直で自分の非を認められる所だ。
改善しようとしてくれるのも知っている。だからこそ言っているんだとわかってくれ。
そもそも期待していなければ無関心を貫く。ここまで言えば察してくれるかな?」
ケイト「こく)ん//
好きだからこそ…なんだよね?」
フィン「ああ。その通りだ^^//」なでなで
周りからの視線が心なしか痛かったが、敢えて気にしないことにした。
ケイト本人も、僕の温もりに集中し切っているようだし…野暮にそれを指摘すれば楽しめないだろう。
フィン「所で、例の新種のドロップアイテムは回収できたのかな?」
ケイト「一応魔石を結界魔法で囲って、それと同時に魔力で腐食液のみ喰らいながら魔力とすることでできた。
ドラゴン・ソウルのお陰でね。
けど薄い皮だけで、一つだけ腐食液に放り込んでみたら溶けちゃったから需要はわかんない。
一応魔石と一緒にホームの倉庫へ固めて置いてあるよ」
フィン「そうか。収穫があったのなら何よりだ^^
(溶けてしまうのならば防具としては使えない。
だが鑑定すればまた別の用途が見つかるかもしれない。そうすれば恐らく買い手もつくだろう」
そう考えを纏めた所で、僕らはようやく入館手続きを行うカウンターまで辿り着けた。
混むことはわかっていたけれど、8分も待たされるとは思いもしなかったな。